ウィルチェアファミリーチャンネル

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車椅子のママを、子ども達はどう思っているの?

こんにちは。車椅子ママのみっちゃんです。 f:id:WheelchairFamily:20200423084459p:plain

3月は卒業の季節。

長女の1つ上の上級生の卒業写真を見るだけでぐっと来てしまうのに、

一年後の私はどうなってしまうんでしょうね?

また、俄然ズボン派の長女は卒業式に何を着るつもりかと

今から気にしています。 

 

 さて。

子どもは自分の周りの環境、学校や家庭、

その他のコミュニティから学んだり、

自分なりに気付きを得ていくことが自然だと思います。

また、学校で教わることよりも、

人との関わり合いや体験から得ることのほうが、

その子の後の人生に大きく関わってくる、とも感じています。 

 

では、親が車椅子であることは、子どもにとって何がどのように影響するのでしょうか。

 

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これはあくまで私の経験談なので、

生まれた頃から親は車椅子に乗っているケース。

 

 小さいながらも何か察してくれているな

感じることは多々ありました。 

 

子どもが幼児の頃は、

活発な子でも私とふたりの時は

あまりあちこち走っていかずそばにいることが多かったり、

膝の上に乗るのが好きでした。

少し大きくなると車椅子を押すマネをしてみたり

実際に押すようになってくれたりと、

そういった動作を自然とするようになりました。 

 

そして、私もわからないことが多いのが、精神面での影響です。

 親が車椅子であることによって、

何かを我慢したり、

諦めたりするようなマイナス面の影響がやはりあるのでしょうか。

 

 「ママは車椅子だから○○ができないでしょ」

こういった言葉を言われなかったわけではありませんが、

それによって、自分たちがこんなハンデを負っているんだ、

こんなデメリットを被っているんだ、ということまで、

子供達は話してくることはほぼありません。 

だから、何か言えずにいるのではないだろうか。

言ってくれたらいいけれど言いにくいこともあるだろうか。

と、心の隅では考えています。  

 

 「車椅子のママをどう思う?」と尋ねたら… 

 

ありがたいことに、

うちの長女次女はママが車椅子であることについては

別段気にしていない様子です。

(まだ小学生なので、これから変わり得るとは思いますが)

 

 3歳の長男は、

「○○ちゃんのママは車椅子じゃない」

と先日発見したようで、

「ママが車椅子と、歩いているのと、どっちがいい?」

と聞いてみたところ、車椅子なんだそうです。

選択できないことを尋ねてしまいましたが

へえ、いいんだ。と不思議な気持ちでした。  

 

メリットデメリットではあまり考えていないと感じるし、

そもそも深く考えていないような気もするし(笑)、

長女は長女でこんなふうに作文の題材くらいには想ってくれているようだし、

自然と受け入れられているんだな〜と感じています。 f:id:WheelchairFamily:20210326154434j:plain 

こういう視点を持ってくれることは素直に嬉しいです。

長女に、「車椅子のママをどう思う?」と尋ねたら、

「お手伝いは多いけれど」だって。けれど・・・なんだ!?笑 

 

よくかけられる言葉について思うこと

 

 私たち家族は、ママが車椅子であることが自然体で普通のこと。

 でも周りの認識は違っていることが多いです。

 知らない周りの大人がかけてくださる言葉の中には

私にとっては少し気になる言葉もあります。 

 

「お母さんを助けてあげてね」

「(そばにいるだけで)えらい子ね」

 

これって私が車椅子じゃなかったら言われてないかも、

と思うような言葉をかけられることは珍しいことではないです。

 

 どうしろ、こうしろと言われているわけではないので

子どもにとって悪影響があるとは思いませんが、

そういう声がけによって

 

「私が助けてあげなきゃいけないんだ」

「えらい子になろう」

なんて気負ってほしくないなと思うだけです。

 

 人によって違う「こうあるべきだ」「こうすべきだ」みたいな固定観念が、

私も含め誰もが少なからずあるはずです。 

 

そういった大人の考えをむやみに押しつけず見守りたいし、

周りにも見守ってほしいと思っています。

 

 とはいえ、

「なんでこんなとこにモノを置くのー!」

「保護者会は晴れたらいくし雨ならいかない」

「そのイベントには参加しかねる」

などと車椅子ゆえの困りごとやわがままを

私が子ども達に言ってしまうのも事実。

 

 まるで、「察して」みたいな物言いをして

理解を求めてしまうことがあるのは大いに反省です。

それこそ、何かを我慢しているかもしれないのに。

 

 私も親として子どもに育ててもらっている身。

親育ち真っ最中です。  

 

さいごにとっておきのエピソードを

 

子どもは3歳にして、

他者に貢献したいという気持ちがあるんです。 

 

長女と長男はそろって同じ年頃のときに、

「ママを守ってあげるね」と言いました。

本人達は大きくなったら覚えていないかもしれません。 

 

その「守ってあげたい」と思う気持ちは

私がどうであれ関係なくその子に芽生えた気持ちなので

その優しい心を、私こそ守ってあげたいなと思ったのでした。 

 

ちなみに、

長女のときはバァバがそれを聞いていてえらく沁みたようで、

いまでもその話をしてくれます。 

長男は、エレベーターの中でさらっと言ってくれたので

再現を所望しましたが、恥ずかしがって言ってくれませんでした。笑