ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

専業主婦からワーママになって半年、仕事について語ってみる。

こんにちは、みっちゃんです。

ウィルチェアファミリーの活動を初めて、早数年。(え?何年?5年かあ)

実働メンバーが増え、それぞれの力を合わせてチームが成り立ち、活動が続いています。リーダーも、他のメンバーの皆さんも、いつもありがとう。

 

時間が経つにつれて、子どもの進級だけでなく、自分自身のライフスタイルやワークスタイルも始めた当初とはだいぶ変わったなーと振り返って思います。

半年前から再々就職し、フルタイムでの在宅勤務となり、やったことのない広報というポジションであっぷあっぷしながら仕事してきました。

そのあいだ、ほぼほぼウィルチェアファミリーの活動に力を注ぐことができず心苦しかったのですが、最近になってやっと少しずつ行動する余裕ができてきました。

 

ウィルチェアファミリーの実績の一つとして、手にできるものを形にするを目標に動こう!と思います。

 

“仕事”とは何か?を考えた時に、生活費を稼ぐこととか、収入を得ること、と考えがちなんですが、仕事の基本にあるのは「人や社会の役に立つこと」「自分の価値を提供すること」なんですよね。

ってことは、専業主婦のときだって、めっちゃ仕事してるじゃないか!と気づきました。
掃除して洗濯して家族のためにご飯作って子供を育てて・・・。これ全部、仕事ですよね!そうなると、私ってめっちゃ仕事好きなんかな!!笑!!!


でも、当時はそんな自分に価値を見出せませんでした。
子ども以外なんの役に立ってるんかな私、と、自己肯定感がめちゃめちゃ低かったです。障がいがあるからできないことが多いと、そんなことばかりに目がいってました。

活動の裏には、誰かの役に立ちたいという気持ちが強かったのかもしれません。

あと、言いたいのは世の主婦の皆様自信もってください。

私たち立派な仕事してます。

 

障がいがあっても、車椅子ユーザーでも、また主婦でも。自分の可能性を最大限活かせる環境を誰もが持てるようになればいいと思います。(なおかつ収入に繋げられるともっといいんですけどね!!)

 

私が勤務している障がい者に特化したキャリアスクールD-Biz Collegeでは、色々な障がいを持つ方が、なりたい未来に向けて切磋琢磨しながら自分の道を切り開いていっています。
そういった職場にいるので、私も立ち止まってられない!と、常に背中を押されているようです。

 

就労とは違う活動をするのに大切なのは、自分の体験を価値にしたいと思うのと同時に、誰かの役に立ちたいと思う利他の気持ちです。

それがあるから、私たちは活動を続けられているのだろうと思うし、これからも未来の車椅子パパママの希望に少しでもなれるよう活動していきたいと思います。

 

カッコつけたこと書きましたけど、これを実現するためにこれから動くんですけどね!

頑張りましょい。

いよいよ開始!合理的配慮義務化!

新年度がスタートし、新たなスタートを切られた方もたくさんいらっしゃることと思います。

お子さんが新入園・新入学を迎えられる皆様、おめでとうございます。

育休を終えられたみなさま、お疲れ様です。

 

もうご存知の方も多いことかと思いますが、

合理的配慮の義務化がスタートしました。

 

この4月1日から、

民間事業者に対しても合理的配慮が努力義務から、義務へと変わりました。

 

早速、自動車学校のチラシに

「合理的配慮義務化を知っていますか?障害のある方、海外からこられた方、まずはご相談ください!」

と書かれているのを見つけ、時代の変化に心躍りました。

 

この義務化の先に何があるのか、

これはあくまでも私個人の見解なのですが、

障害の社会モデルが深く広くジワジワと世の中に浸透していくのではないかと思います。

 

法律が変わり、

子どもたちはEテレで、学校で

障害の有無も含め、みんながそれぞれに違っていること、

そこには様々な理由があり、様々な方法があることを学んでいます。

 

確実に、社会の当たり前が変化してきています。

 

 

合理的配慮って何?

合理的配慮とは、

障害のある人から社会的障壁を取り除いて欲しいという意思表示があった場合に、

過度な負担とならない範囲で障壁を取り除くために必要な合理的な対応をすることです。

 

これは障害の社会モデルという考え方に基づいています。

障害の社会モデルとは、障害は個人の能力によるもの(医学モデル)ではなく

社会がその人にあった形になっていないために、その人が障害を被っているという考え方です。

社会の偏見や、建物や街が障害を持つ人の利用を想定していない作りや制度になっているなど

障害を持っていることにより社会的に排除されてしまっているために

生活に不自由さが生じていると捉えます。

 

例えば階段があったとして、

医学モデルにおいては階段を登れるようトレーニングやリハビリテーションを行い、

障害のある人の能力を改善しようとしますが、

社会モデルにおいてはユニバーサルデザインバリアフリーにより、能力に違いがあっても目的達成できる環境整備を目指します。

 

合理的配慮はこの環境整備をする上で、

双方の意見のすり合わせのために必要になります。

 

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

 

https://www.gov-online.go.jp/article/202402/entry-5611.html

 

(医学モデル・社会モデル、どちらか一方だけが正しい、片方だけに偏っていいというわけではないと思っています。)

 

 

義務化されるとどうなるの?

 

はてなのイラスト

 

私たちに関係あるの?と思われるかもしれませんが

合理的配慮義務化は障害のある人のみならず、

全ての人の生きやすさに関わってくる問題となるのではないでしょうか?

 

特にこのブログを見てくださっている、

障害のある親御さんたちがお子さんを育てていく上では、

合理的配慮は切っても切れないものなのではないでしょうか。

 

私たちもこれまで、

温泉問題、遊園地問題、保育園どうしよう問題など

障害があるがゆえに他の保護者のようにはいかず、

子どもたちに悲しい思いをさせたり、自信が残念な思いをしたり、

周りの方に図らずご迷惑をお掛けせざるをえなかったりと

 

社会で生きる上で難しい様々な問題と対峙してきましたが

合理的配慮の義務化により、事業者は障害者から要望があれば

合理的配慮を実施するための対話に望み、

双方の意見をすり合わせる義務が生じました。

 

障害のある人が

「こういうやり方を認めてもらえれば使えます。」

「これはできないので、こうしてもいいですか?」

「こうしていただけると使えるんですが、こうすることは可能ですか?」

と提案した場合、事業者は可能な範囲で応じなければなりません。

 

 

例えばこんな時…

 

例)室内遊園地で車椅子の入室を拒まれた

 

相談するイラスト

 

責任者

外で使うものですし、小さなお子さんもおられますから

車椅子のままのご利用はご遠慮下さい。

他のお子さんにも車椅子を利用されるご本人様にも危険があるのでは?

 

車椅子の親

衛生面を考慮してタイヤを拭きます。

他のお子さんにはケガのないよう細心の注意をはらいます。

 

責任者

拭いただけですと不衛生ですので、

施設にある車椅子に乗り移っていただいて

最新の注意を払っていただければ、ご利用いただけます。

 

車椅子の親

車椅子ならなんでも良いというわけではないので、施設の車椅子では難しいです。

かえって転倒のリスクや、自由に動けないことで事故に繋がる可能性があります。

自分の車椅子は自分の足のようなものです。

他のお子さんがケガをしないよう、注意します。

タイヤにタイヤカバーを付ければどうでしょう?

 

責任者

そうなんですね、それは存じ上げませんでした。

タイヤカバーを付けていただけるなら、そのままご自身の車椅子で大丈夫です。

他のお子さんもいらっしゃいますので、くれぐれも事故に注意してください。

タイヤカバーをつける際、お声かけいただければお手伝いします。

 

車椅子の親

ありがとうございます。事故のないよう気をつけて利用させていただきます。

 

合意のイラスト

 

 

あくまでもこれはひとつの例ですが

施設の責任者の考え方や人員など、親御さんの障害の程度や状態など、

お子さんの性質によっても、適した方法は変わってきます。

 

車椅子から降りていざって移動できる親御さんもおられれば、

どうしても車椅子を入れられない施設もあるかもしれません。

お子さんがやんちゃなタイプや動き回るタイプとなると状況も変わるかもしれませんし、

ヘルパーの同伴についてすり合わせが必要な場合もあるかもしれません。

 

それをその状況やその人に応じて、対話により解決していくことが

今回の合理的配慮義務化により望まれる点なのではないでしょうか?

 

※今回の合理的配慮の義務化は民間事業者に対するものであり、

公的な施設等ではすでに義務化されています。

 

 

 

○ポイント

①対話によるすり合わせの義務であるという点をおさえておく

  1. 必要とされる範囲で本来の業務に付随するものに限られること。
  2. 障害のない人との比較において、同等の機会の提供を受けるためのものであること。
  3. 事務・事業の目的・内容・機能の本質的な変更には及ばないこと。

②建設的な対話により解決することが求められる点をおさえておく

 

③過度な負担となる場合は断られる場合もある点をおさえておく

(上記の例であれば、車椅子の保護者の代わりにスタッフに子どもを見て欲しい!との申し出があり、対応困難の場合等)

 

 

 

ポイントをおさえて、しっかり対話とすり合わせをすることで

各所で大小様々な形で社会包摂が巻き起こり、

いつか障害が障害ではなくなっていく未来が来るかもしれませんね。

 

 

 

この記事を書いた人:

 

 

車椅子ユーザーの死後手続き

あやちゃんです。月日が流れるのは早いもので、先日夫の死後3年を迎えました。

 

f:id:WheelchairFamily:20240321221704j:image

 

死別を経験して、死後手続きの多さや、葬儀社との打ち合わせの多さを知りました。

車椅子イスユーザーの死後手続きを残したいと思います。

葬儀社との打ち合わせや、死亡届提出、埋葬許可書の受け取り、葬儀や火葬の日時決定や、新聞のお悔やみ欄掲載有無を決める等は同じ流れです。

銀行口座の解約、生命保険の手続きで死亡診断書のコピーを使いました。提出前に数枚コピーしておく事をお勧めします。

(葬儀社との打ち合わせがめちゃくちゃ多くてキツかった記憶しかない…)

 

夫の死後手続きで+‪αとなったのが

障害者手帳返還

市役所の障害福祉係へ返還しました

顔写真の部分が欲しくて、持ち帰っていいか尋ねたら、それはできませんと言われ諦めました…。

○障害者医療費受給者証の返還

○障害等用駐車区画利用証の返還

(住んでる地域は駐車場利用許可が出ているのがわかるよう、車内へ引っ掛けて下げるタイプの利用証でした)

障害年金を遺族年金へ変更する手続き

 

死後の手続きは、夫が生きていた証を消していく作業のように感じて、行く先々で涙していました。

生と死はいつでも隣り合わせ。

それを目の当たりにして、死の話は避けるものではなく、もっと気軽に話せるようになったらいいなと思いました。

エンディングノートを書いたり、葬儀にかかる費用を貯める意識をしたり、不必要な物は持たないよう断捨離したり、生活が変わった気がします。

 

~お知らせ~

今までウィルチェアファミリーメンバーとして活動させて頂いていましたが、4月より訪問看護の立ち上げに携わり多忙となる事、5月に結婚を控えている事からウィルチェアファミリーを卒業することを決めました。

夫と結婚してから今まで、ウィルチェアファミリーメンバーや、Xで知り合った車椅子ユーザーの方々、車椅子ユーザーの妻の方々に沢山支えられてきました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 

f:id:WheelchairFamily:20240324150731j:image

 

 

 

車椅子ママがラクになる!子どもの習慣5選

こんにちは。

車椅子ママのみっちゃんです。

先日、いちばん下の息子が幼児園を卒園しました。

自分のことはだんだんと自分でできるようになってきました。親離れももうすぐかなあ。(まだ早い?)

 

ということで、幼児のうちからこれを身につけると、車椅子ママが格段にラクだ!と実感した、生活の中の5コマをご紹介します。

 

習慣にしてくれてありがとう!車椅子ママがラクになった子どもの習慣

  1. 就寝と起床

    絵本を読んでほしいとか(読んであげたいとか)、一緒に寝るときには、車椅子親も添い寝することになりますよね。

    布団やベッドに移乗するので、どうしてもそのまま一緒に寝てしまいたくなるじゃないですか。 夜はただでさえ体力が底なんです。寝たい欲求に打ち勝つためには精神力がえらく必要な時間帯だと思います。 子どもと一緒に寝落ちしてしまい、やりたいことがやれなかった!となるくらいなら、子どもに「1人で寝て、1人で起きる」を身につけてもらうと、寝かしたり起こしたりがなくなるので、それだけでラクになりました。 私が絵本を読んであげたいときには、あまり制限つけずにたくさん読んであげます(サービスデイ。笑)

  2. 朝ごはん

    自慢じゃないと言えばウソになりますが、息子は自分の朝ごはんとお弁当を自分でこさえます。最近は私が手を出すと怒られるようになりました。なんて自立心の強い子なの。

    といっても、卵焼きやウィンナーを焼いたり、キャベツを切って炒めたり、ブロッコリーや枝豆を解凍してお弁当に添える、といった簡単なものです。

    朝ごはんはそれぞれ好きなものを準備してくれるとラクです。他の家族と朝ごはんを食べる時間帯が違うときは、ずーっとキッチンで子ども達の要求を聞いていたので地味にストレスでした。ちょっとは動いてよ!と思ってました。 動いてくれるようになったのは、上のお姉ちゃん2人ではなく、一番下の息子でした。今では次女に息子が卵焼きのやり方をレクチャーするくらい、卵焼きを焼くのがうまくなりました。

    朝ごはんくらいだったら自分でちゃちゃっと作れるようになってくれると、そのあいだママは他のことができたりするのでだいぶラクです。

  3. リビング学習

    なぜ、リビング学習か?というと。

    子どもの自室にこもられると、そこで何をやっているか、いちいち確認しに行かなければならないからです。子ども部屋が2階にあったり、いつも自分がいる場所から少し離れた部屋にあったりするだけで、行ったり来たりするのは少し面倒です。大した面倒ではないのですが、1日のうちに何回も呼ばれたり、読んだりするのって、数が重なるとちょっとイライラしたりしませんか? だったら、最初からリビングで。それぞれのご家庭の事情があるので、一概にリビングがいい!とは言えませんが、だいたい目の見える範囲にいてくれるだけで、大きい声で呼びかけなくて済むし、行ったり来たりもないのでラクだなと思っています。この習慣がついてよかったなと思うもののひとつです。

  4. ベッドメイクと布団敷き・たたみ

    車椅子ユーザー、座ったまま布団を敷いたりたたんだりすることが、どえらい大変です。結構体力使うなーって毎度思います。ベッドなら畳まなくてもいいんですが、時々ボックスシーツを洗ったり、かけ布団カバーを洗ったりもするじゃないですか。あれのセッティングも、座ったままやるのってかなり骨が折れます。やりますけどね・・・やっぱり人に手伝ってもらえたほうがラクなわけです。 ベッドメイクや、布団を敷いたりたたんだりするのを習慣づけてくれると、ありがたいなって思います。

    ちなみにうちは言えば手伝ってくれますが、あまり率先してはやってくれません笑。もう少し仕込まねば。

  5. かわいい子どもには旅をさせよ
    これはどういうことかというと、小学生にもなればお姉ちゃん、もしくはひとりでも、新幹線に乗っておばあちゃんの家に行ったりしてもいいなと思うのです。そのためには、お泊まりの体験をさせておくと、親から少し離れても大丈夫、っていう気持ちが育ってくれます。息子の通っていた幼児園は、年少の頃から夏と冬に合宿があり、長い時は3泊4日も親元から離れ過ごす機会がありました。行きたくないと泣くこともあるのですが(年長でも泣いてた)行ったら行ったで「楽しかった!」と帰って話してくれます。かわいい子には旅をさせよ、です。 これなら長期休暇に親が同行できなくても新幹線に乗って子どもたちだけで行き来できると思います。

おわりに

他にも、こんなことを早いうちに習慣づけてくれるとラクだ、って思うことはたくさんあるかと思いますが、これも人それぞれ意見が違うと思います。

私が子どもに願うのは、子どもらしさも大切にしつつ、自分のことは自分でできる子になってほしいなと思います。親の負担が減るっていう単純な話ではなくて、そのほうが本人のためだと思うから、寄り添いつつも見守り、手は出さなくともしっかり愛情を注いでいます。 まだまだ膝の上に乗ってくるし、ハグしてくるし、スキンシップの激しい息子ですが、いつかこの距離感はなくなってしまう。それもわりとあっという間に。

いまの子どもらしさを愛でながらも、身につけることはしっかり身につけてもらえば、ママも余裕ができて、親と子、お互い良い関係性でいられるかもしれませんね。

 

ps.あと、欲張りかもしれませんが、本を読んでくれるようになったらいいな〜と思います。遊び相手がいなかったりゲームがないと「ヒマ!」っていうのやめてほしい。

お知らせとご報告

 

 

みなさまこんばんは。

お子様のご卒業、受験合格などお迎えのみなさま

おめでとうございます。

 

入園入学準備に追われている方々、お疲れ様です。

 

 

本日は下記についてお知らせ、ご報告をさせていただきます。

 

 

 

 

 

【ご報告】2/22無料個別相談会を開催しました

 

今回のご相談は、

妊活中の方より、お金にまつわる制度や支援についてのご相談をお受けし、

精神保健福祉士 けーが回答させていただきました。

ご参加いただきありがとうございました。

【お知らせ】メンバーとブログについて

6年目を迎えるウィルチェアファミリーですが、少しずつ体制の見直しをしていく予定で、

新年度より下記の2点が大きく変わります。

・4月からのメンバー変更

    メンバーが1名、都合により卒業となります。

・4月からブログの体制の変更

    4月からこのブログの更新頻度が変わります。

    毎週金曜日⇒隔週金曜となります。

 

 

    その分、他の活動に注力していきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

それではみなさま、

寒暖差や花粉など何かと体調を崩しやすい時期ではありますが、

どうぞご自愛ください。

 

 

【楽しみにしてくださっていた方へ】

 

いつもこのブログを楽しみにしていただきありがとうございます。

更新頻度が減ることで、さみしいと感じられたなら申し訳ございません。

 

このブログを始めたのは、

それぞれに状況もライフスタイルも活動できる時間もなかなか合わない中で

私たちにできることはなんだろう?

と考え、

 

車椅子ユーザーとその家族の置かれた現状や実際を、知っていただこう!

できることからはじめよう!

という思いからでした。

 

ワンオペ育児に仕事、リハビリ入所中だった夫を支える隙間時間で活動してきたえりちゃん。

 

3人の育児に、他の活動も精力的に主催しているみっちゃん。

 

仕事にYouTubeに勉強と多忙なさんちゃん。

 

夫を亡くし、突然はじまったひとり親育児にフルタイムの仕事をこなすあやちゃん。

 

いつ通院になるかわからない状況の不妊治療に、上の子育児、難病の検査や通院と走り回るのりちゃん。

 

時間が合わない。

オンラインイベントの日程を決めても

その日出れる確証はない。

子どもは容赦なく熱を出す。

障害のあるパートナーも容赦なく体調を崩す。

子どもを預ける頼り先も皆多くはなく、

無いないづくしのなかで

 

できることをできる人が

できる形でやって行こう!

 

と始めたブログでした。

 

 

 

6年の歳月が経ち、

それぞれのライフスタイルや家族にも変化があり

 

子どもたちも気づけば物理的な手よりも、他の部分でのサポートがより手厚く必要になる歳になってきました。

 

ライフスタイルの変化や新メンバーの加入により、

できることにも変化が現れ

このタイミングで、注力するところを

少し変えて行こうと思っています。

 

具体的には、

交流が持てるオンラインイベントの機会を増やすこと、

現在進行中の脊髄損傷男性のセクシュアリティに関するプロジェクト、

座って育児できるベビーベッドプロジェクトに注力していく所存です。

 

これまで応援いただいたみなさまありがとうございます。

少しみなさまにここでお会いする機会は減ってしまいますが、

また別の場所で対面でお会いできれば幸いです。

 

メンバーそれぞれにXやInstagramのアカウントを持っていますので、

些細なことでもリプライやメンションしてお声掛けいただければと存じます。

 

そして完全無償ボランティアという形にも関わらず、活動を続けてくれるメンバー、回答団のみなさま、

相談や質問に真摯に応じて下さり、

交流の輪をつくっつくださっているオープンチャット参加者のみなさま、

その他、お力添え下さったみなさま、ありがとうございます。新年度もよろしくお願いいたします。

 

 

さようなら、バリアフリーなお風呂

仕事に追われ、お久しぶりなあやちゃんです。

f:id:WheelchairFamily:20231202233842j:image

夫の死後もうすぐ3年を迎えようとしています。

バリアフリーハウスを建てて4年、わたしが1番苦労したのがお風呂でした。

手入れが1番大変だったお風呂をバリアフリーから標準設備の浴室に戻す工事を行いました。

夫と過ごした短い時間、そのお風呂をリフォームするのは薄情なのではないか……悩みましたが自分の負担が減ることを考えて実行しました。

 

バリアフリー浴室何が大変?

じゃーん

f:id:WheelchairFamily:20231204105125j:image

f:id:WheelchairFamily:20231204105110j:image

我が家のお風呂は床上げして、移乗時にお尻を擦ったり褥瘡ができないような柔らかいバスマットのような物がついたのを乗せてます。

これ、月に1回全部バラしてカビキラーをシューしてブラシでこすり洗いしてました。

水はけが悪くてすぐ赤カビができるのと、重いのが難点。

バスリフトはお譲りしましたが、バスリフトもまた作りが細かくて洗うの大変でした。

 

福祉用具は安全面を考えたらお手入れ楽々!みたいに作るのは難しいんだと思いますが、手入れする側の負担も減ったらいいなと思います。

 

 

f:id:WheelchairFamily:20240301143606j:image

 

いざ工事したものの、通常なお風呂に慣れるのも時間を要したのであった 笑

 

ちなみに、解体費用は30万程で助成金等の該当はありませんでした。

バリアフリーにする時だけではなく、不要になった時の支援もあればありがたいなと感じたのでした。

 

 

 

 

【パートナー】子育てで大変だったこと

 

どうも、のりちゃんです。

 

あまりにも急激な気温の高低差に、体調を崩しがち。

そんな日はのんびりしてもいい!

自分にそう言い聞かせます。

 

焦る時ほど、休息が必要な時だったりしませんか?

みなさん、休めてますか?

 

 

本日はお題をいただきました。

「子育てで大変だったこと」

についてです。

 

あくまでも私個人のお話です。

車椅子パパ家庭の全てで起こる問題ではありませんが

色んな方からお話を聞いていると、

どうやらわが家だけでもないようです。

 

今日はそんなパートナー目線での育児で困ったお話。

 

私たちのように躓かないよう参考になさってみてください。

パートナーの話は必要ないわという方は、また来週お会いしましょう。

 

👋🏻

 

2人目育児中の今となっては

そんなことは大した問題ではないと思うことでも、

初めての育児は

分からないことだらけで驚きの連続でした。

 

長男誕生時、

既に結婚して8年も経過していたため、

できあがっていた生活を変える難しさもありました。

 

これは1人目育児に奮闘した約10年前の話です。

 

○夫婦は他人。言わなきゃ伝わらない!

 

この問題は永遠に解決しないのかもしれませんが、

どこまでをお互いが負うべきかの線引きは

どこのご家庭でも割と難しい問題のようです。

 

たとえば、わが家の夫は脊髄損傷です。

脊髄損傷者のほとんどの方は排泄障害があります。

 

一般的には脊髄損傷者の排便回数は週に1から数回のようですが

夫は排泄への不安が強く、

朝は起きるとトイレ、仕事から帰宅してもあとはずっとトイレにいるので、

育児は基本私のワンオペでした。

 

タイミングが合えば子どもをお風呂に入れてもらうこともありましたが

まず、子どもの側を合わせない限り

タイミングが合いませんでした。

 

私は連日不妊治療にも通っていました。

時間は無いし体はつらいし、不安もストレスも山のようでした。

長男は寝ない子で12時回っても寝ない日もあり、寝かしつけが大変。

 

完全に夫婦のコミュニケーション不足。

 

ですが夫の体のことなので

何が必要かを決めるのは私ではありません。

 

これ、かなり夫婦関係、

親子関係が拗れることに繋がりました。

 

夫側はどうだったのか分かりませんが

私は実際に離婚して生きていけるか調べていた時期もありました。

 

この関係の拗れは、

育児する上で私には本当に大変でした。

 

パートナーである私が相手の体に関わることに

口を出すことはできませんが、

どこまで許容するか、その間の育児をどうするかの話し合いは早めに必要でした。

 

お互いに

「言わなくても分かるでしょ?!仕方なく無い?」

ではダメだったなと、反省している点です。

 

 

○情報は夫婦でとる!育児しやすさは夫婦で考える

 

障害のある夫に育児参加してもらうために、

色んな方の育児情報調べ

「これは使えるんじゃない?」と薦めても

当の夫は「そんなのは使えない」と一刀両断。

 

ならば自分に合うやり方を見つけてきて欲しいのに

「そこまでしてやらなくてよくない?」

と言われ

やってくれる代わりがいるという前提なのが不思議でならない。

という話はわりとパートナーの間では

よく聞く話ですよね。

 

私自身もそういう経験は多々ありますし

これは障害の有無に関わらず、

どんな夫婦でもよく起こる問題なのでは無いでしょうか?

 

男性の親になる実感が

お腹の中から既に命を育てている女性との間で

タイムラグが生じやすいことに加え、

障害のある人は環境や道具に、できることを左右されやすいという問題が複雑に絡み合った結果なのかもしれません。

 

障害があることにより、問題はより増幅し鋭利になりやすいという側面は

頭に入れておいて損は無いでしょう。

 

より互いへの思いやりと

先進的な育児感覚があると良いのかもしれませんね。

 

○周りからのプレッシャーはチャンスに変えよう

 

「パパはできないだろうから、ママが来ますよね?」

「パパができないんだから、ママがその分がんばらないと!」

「もちろん○○くんちはママが出ますよね~」

 

私はよくこんなことを言われました。

ですがこれは。環境側を変えていくチャンスです。

 

「そうか、私が頑張らないと周りにご迷惑おかけするわけね。」

なんて私は呑むことが多かったのですが、

「パパはできないだろうから」は相手の想像の域を超えません。

 

相手に合わせて自分が無理に頑張っても、

何か起こった時の全責任が

決定も実行も1人で行った自分に全て掛かってきてしまい、結局は

「ママが決めたんでしょ?」

と言われることもありました。

 

合理的配慮が義務化される今、

「こうしてもらえればパパもできます」

「パパができるようにこういう風にするのは可能ですか?」

をどんどん提示し、周りの環境を変えていくチャンスです。

 

そう働きかけることで

色んな事情の方が生きやすい社会になるのだとしたら

それは私たちに隠された強みのひとつかもしれませんね。

 

◯育児を大変なものにしないために

 

育児は1人で負うのではなく、2人で!

いや、周りを巻き込みたくさんの人の目と手で!

 

育児を大変なものにしないために

 

✔︎︎︎︎思いやりとすり合わせをこまめに!

✔︎︎︎︎自分に必要な育児情報は自分でとる

✔︎︎︎︎気持ちの伴った感謝の言葉をかける

✔︎︎︎︎状況に合わせて可能な限り生活を変える

✔︎︎︎︎合理的配慮を求めて周りを変えていこう

 

夫が育児参加できるような形に

合理的配慮を求めるとよかったのですが

まだ当時はそこまで社会が成熟していなかったこともあります。

 

でも今は違います。

流されず、周りを巻き込んで変えていきましょう!


○まとめ

 

私の「子育てのここが大変!」は、

だいたい全て私がうまく線引きできずに

あらゆることを丸く収めようと

呑み込んできたことにより生まれた大変さだった気がします。

 

2歳の次男を育てる中で

今も変わらないことももちろんあります。

 

NOを提示することで変わったこと、

私の提案を呑んでもらえたこともたくさんあり、

9歳になった長男が手を貸してくれる時もあります。

 

現在2人目育児は、

時間に追われているし、体力がない割には

メンタルは穏やかです。

 

 

時代が変わり、随分と男性が育児参加できる雰囲気ができあがってきましたが

まだ育児についてはママが主体になることが多い世の中。

 

できることをできる人ができる形でやることが

もっと受け入れられる社会になると

いいですね。

 

皆さまの育児が、

10年後20年後に振り返った時、

キラキラと輝いた思い出になりますように。

 

良い週末を!