ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

海の浅瀬で飛び込み首の骨を折る②

どうもこんにちは!頸髄損傷ボーイさんちゃんです。

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雨が降ったり止んだりジメジメが続いており車椅子ユーザーにとってはむずむずした時期ですね。雨が降ると気圧の変化が起き低血圧の方はしんどいのではないでしょうか?

僕もまさにそうです!

天候は操れませんが気持ちは操れます。

ぼやきましょう。

 

「早くいい天気になっておくれ」

 

天気のいい日が来るのを楽しみにしましょう^^v

 

 

 

 

では前回の続きから

wheelchairfamily.hatenablog.com

 

 

 

2012年8月

当時、手術をしたが首の骨の状態がうまくいかず愛知県だと地元(福井県)から家族のお世話が遠く大変なため地元の福井で再手術をすることになった。

少しずつだが意識もはっきりしてきた。

 

 

しかし体は全く動かない。。。

 

 

 

 

目の前にナースコールを置かれたが押せない。指が動かない。

 

 

 

 

唯一腕を曲げる動作だけ可能だった。

 

 

愛知県の病院には2週間ほどいた。

 

 

学校の友達や先生、バイトの仲間などたくさん来てくれた。

 

 

同じ年代の友達たちは健常の時に元気そうな僕のイメージを想像してお見舞いに来てくれたのであろうかたくさんの医療器具に繋がれて喋れない僕を見て会話をしてくれるのだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会話が続かない。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそうだ。片方が喋れないのに片方がずっと喋り続けるのは難しい。

 

 

あいづちさえ自分はうてない。

 

 

そして静まり返りお葬式のようになった。

 

 

そんな時間が1時間もあった。

 

 

 

この当時は正直誰とも会いたくなかった。

 

 

ベッドのうえで首も動かせない、喋ることも出来ない、痩せていく体を見られたくない、怪我で丸刈りにされ坊主になった姿も。。。

 

 

別の日、英語の学校の先生たちが来てくれた。先生達は喋れないことを察してくれてずっと会話を続けてくれコミュニケーションが取れた。

その時は楽になれた。

さすがコミュニケーションのプロだ。 

 

 

 

 

 

笑顔の中にずっといると自然と笑顔がでる。

悲しみの中にずっといると悲しみが出てくる。

憎しみの中にずっといると憎しみが多くなる。

 

 

 

今だからこそ思えるあの先生達が教えてくれた何か。

 

 

 

 

その答えは。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

友達や仲間が来てくれることはすごく嬉しかったですし感謝しています。

 

しかしまだ自分の心の余裕ができなかった。

そんな全てを受け入れる余裕がなかった。

 

 

今だからこそ思ういろいろです。

 

 

次のステップ

 

 

さぁ愛知県から福井県に帰りましょう!

 

 

ドクターヘリか救急車どっちで帰りますか?

 

 

僕   滅多に乗れないし早く着くドクターヘリ

 

母親  ヘリは怖いから救急車

 

 

救急車になりました。残念。

 

 

 

 

けっこうのんきな自分(笑)

 

 

 

愛知県から福井の病院まで高速道路を使い救急車で約3時間。ずっとサイレンの鳴っている救急車に3時間も乗っているのはノイローゼになりそうだった。

 家族もまたそうだろうと。ごめんよ。

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地元の福井に帰ってきた。病院だが。

 

 

数日後これから始まる大きな手術。

なにやら首の後ろ(頸椎のあたり)からと前の喉あたりから両方手術で開けるらしい。。。

7~8時間の大手術だ。

 

 

 

手術当日、全身麻酔で始まるのだが手術室で麻酔師か看護師の人が数字の1,2,3と一緒に数えてねと言ってくれて

 

 

い~~~ち~~~ぃ

 

 

 

に~~~ぃ~~~

 

 

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んー?

 

 

 

 

 

ぼーっとしながら

 

 

 

 

 

 

ほっぺを軽く叩かれて

 

 

 

「手術は終わりましたよ」

 

 

っと気付いたらまた景色が変わっていました。

 

 

 

起きたら目の前の景色が変わっているって怖いですよね。。。

 

 

 

 

 

 

痛くもないし感覚もなにもない。

 

術後、全身麻酔のせいで(胃などが麻痺しているため)1日水が飲めない。

スポンジみたいなので口を湿らせることは可能。

そしてこの時は気付かなかったが汗をかけなくなっていたことが原因で体に熱がこもり、地獄のように暑かった。砂漠で水が無くなり遭難したイメージになっていた。

喉から手が出るほど水が欲しかった。

 

 

ほんの少しでいいから。。。

 

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手術の影響で数日間は熱が出るからいろんな場所を冷やして対応していった。

その病院は夜10時か11時ぐらいに病院全体の冷房が止まり朝6時まで冷房が休止するという昔ながらのとこでその間患者さんはみんな暑くて死にそうだっと言っていた。

 

ご想像の通り僕も熱がこもりやられていた。頸髄損傷は冷暖房がないと生きていけません。

 

呼吸器が入っているため喉がうまく使えないので水にとろみをつけて吸い飲みというので水を飲むのだがこのとろみ水がマズイ!なんともいえない触感。どうしようもない。

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そんな中彼女がいろはすのリンゴでとろみ水を作ってくれ(全然問題ないやつ)飲んだら

 

 

 

 

 

 

 

うまい!!!

 

 

 

 

 

 

食事なども取れていない中で極限状態だったのであろう。

 

 

 

 

こんな美味しい飲みものは人生初めてだ!

 

 

 

感動しました。。。

 

 

 

 

そしておかわりも少ししました。

 

 

 

 

 

 

 

 

容態が落ち着きベッドのうえでぼーっとする毎日。看護師が退屈だろうっということでナースステーションのとこから景色が見える場所にリクライニングの車椅子で連れていってもらいぼーっと景色を見る。

 

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なんて綺麗な景色なんだ!

 

 

 

 

感動して泣いた。

 

 

今までずっと部屋のベッドに寝ながら見ているのは壁や部屋の天井ばかりだったから余計に自然の色に感動したのかもしれない。

 

そしてリハビリ室でテレビがついてるのを見てスギちゃん疲労骨折!のニュースがw

 

 

こっちは首の骨折れたぞ~ワイルドだろぉ~って言える余裕はなかったです(笑)

 

 

今なら言えるw

 

 

 

このときのリハビリは血圧調整や軽いストレッチぐらいだけでした。自分で車椅子など漕ぐなんて出来ませんでした。車椅子を漕げるなんて思ってなかったし指が動かないのになにもできないやんって思っていました。

 

 

続く。。。