ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

脊髄損傷リハビリ街道をゆく

 

 

ここのところご質問をいただくことが増えたので、えりちゃん、書きます。

 

脊髄損傷リハビリ街道、書きます。

 

こんばんは、えりちゃんです。

 

f:id:WheelchairFamily:20210329113651j:image

 

いつ入院したの?

どのくらいの期間施設にいてるの?

 

そんな質問にまとめてお答え致します。

 

 

 

 

我が家の主人は2017年秋に脊髄を損傷しました。

 

救急車で運び込まれ、そのまま入院&手術。

集中治療室で1週間ほどお世話になり、一般病棟に移動しました。

 

この時点ではもちろん、全介助。

頭脳はしっかりしているのに、鎖骨から下はほぼ感覚がない四肢麻痺なのでほぼ寝たきりです。

 

少し頭をあげるだけで起立性低血圧を起こし、意識を手放しかける。

ご飯を食べるのも介助、お風呂も排泄も介助、寝返りも介助。

夜中に看護師さんが、寝返りするよー!と起こしてくれます。

これをしないと褥瘡ができてしまう。

看護師さん、夜な夜なの心身管理ありがとうございました。

 

指が動かないので万が一のナースコールも押すことができない。

タッチ式のナースコールを用意してもらってました。

 

 

運び込まれたこの病院は、救急を受け入れる場所だったので、体調が安定(死なない目処がたった)したら退院しなければいけませんでした。

次の救急な人のためにも病室は開けておかないといけない。

 

なので1ヶ月もたたず転院。

 

新しい病院は脳梗塞等を患い麻痺になったという方も多く、四肢麻痺患者は珍しいほうではありませんでした。

セラピストさんの中には脊髄損傷のリハビリに慣れている方もいたので環境は良くなったように思います。

お見舞いへ行くのに1時間超かかっていた病院から、30分ちょっとでいける病院になったので、交通面でも好条件でした。

 

 

2つめの病院には約4ヶ月。

起立性低血圧に打ち勝つため車椅子での時間を増やしたり、プッシュアップや移乗の練習。

生活面では導尿や着替えをできるようにリハビリをしました。

 

自主リハビリを行っていたり、前向きな姿勢が功を奏したようで、脊髄損傷に精通したリハビリ病院に転院してはどうか、と打診を受けました。

 

 

もちろんすぐに、ではなく空きができれば、というお話でしたがおかげさまで結構早めに転院することができました。

 

ただ、お見舞いに行くには片道2時間かかる病院なので頻繁に顔を出せなくました。

 

 

3つめの病院は約10ヶ月。

Theリハビリ病院。

リハビリする場所が体育館のように広くて器具も充実してて、2つめの病院でも驚いていたのにさらに上をいく設備でした。

 

セラピストさんにも恵まれて、移乗軽介助から見守り、と、どんどんできることが増えてきました。

導尿も入浴も、条件が揃えば自力でできるようになりました。

 

入院生活が半年を過ぎたあたりから自立支援施設にうつるお話がありました。

が、尿路感染を起こしたり、褥瘡ができてしまったりで、なかなかうつることができませんでした。

 

このふたつはほんまにくせ者。

 

 

無事褥瘡を克服し、自立支援施設に入所できたその後は、生活向上にむけて洗濯やパソコン、運転動作の獲得に励んでいます。

 

脊髄損傷では最長3年、リハビリ施設に滞在できるそうです。

我が家は現在2年と数ヶ月。

あっという間に退所間近です。

 

 

今振り返ってみるとかなりとんとん拍子で脊損リハビリ街道に乗ることができたのかなと思います。

 

Twitterで初めて地域差や医療機関の差を知りました。

皆さんのTwitterを見させていただいていると、脊損の知識を持ったお医者さんに巡り合うことさえ困難な話も聞きます。

 

わたしたちは当たり前のように流れてきた道ですが、レアケースかもしれないと目の当たりにし、驚いています。

と同時に、誰が悪いとかではないのですが、とても悲しい。

少なくとも自らの症状を知っている医療機関に対応してもらえる環境であればいいなと思います。