ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

海の浅瀬で飛び込み首の骨を折る③

こんにちは。毎度おなじみ頸髄損傷ボーイさんちゃん(男)です。

 

 

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このウィルチェアーファミリーチャンネルでは唯一の男であります。他はみんなおかぁさんという括り。その家庭独自の育児や疑問を持って子育てされています。そして不妊治療もされています。僕もこれからくるであろう不妊治療のことについて色々教えてもらっています。

いつも思います。

 

みんなすげぇ!!!

 

よく勉強されてるなっと。僕も勉強しなければ。。。

そして男性も不妊治療がありますよ!!特に脊髄損傷の方

 

 

さて前回からの続き

wheelchairfamily.hatenablog.com

 

福井県での入院の話。

 

 

※今回は醜い心の声が出ます。ご了承ください。

 

 

 

ここまでであれ?っと思ったのが尿意や便意がない!!

首から下の感覚が麻痺しているためだ。

 

麻痺部をツンツンされても無である。

痛みなどなにも感じない。。。

 

尿は留置バルーン。常に尿道カテーテルさされっぱなしで勝手に尿が排尿パックに流れていく。もちろん痛みなどなにもない。

 

便はベッド上で看護師に処理されてた。

 

この便処置がみんな脊髄損傷になって辛いという人が多いのではないか。

人に便を処置してもらうのは屈辱的ですよね。

 

意外にも僕はそんな辛いと思わなかった。それよりも早く病院を出たかった。

 

今でも思うが病院は嫌いである。息が詰まる。

 

 

 

さぁリハビリをしよう!

 

 

どんなリハビリから始まるのか。まずはPT(理学療法士)に起立台に乗せられ血圧を調整するとこから。

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ずっとベッドで横になっていた為、体を起こすと血圧が下がり貧血を起こす。起立性低血圧というらしい。血圧が下がりすぎたら意識が飛ぶ。僕の場合目の前が真っ白になる。意識も朦朧とする。

リクライニング車椅子に乗っており血圧が下がってきたらリクライニングを倒し血圧を調整する。ずっとこれの繰り返しだった。まともにリハビリができない。

少し動いただけでも血圧が下がる。

 

それが今現在も引きずるとは。。。

 

 

 

 

担当の看護師に部屋のベッド上でも自主練習できるよう手首におもりをつけて肘を曲げるメニューをもらったがそんなことはやらなかった。

 

 

なぜか?

 

 

 

色々と諦めてしまったからである。

 

 

 

体の状態はこれ以上良くならない。歩くこともできない。っとなんとなく悟ってしまったのである。

 

 

約3週間もベッドで寝たきりで体がぴくりとも動かなかったらそうなる。

 

 

みんな自分のためだよっと言ってくれてるのも分かる。

 

 

しかしこの時僕は

 

 

 

首の骨も折れたが心までも砕けてしまった 

 

 

 

唯一当時付き合っていた彼女だけが支えであった。なにも出来なくてもうんうんとうなずいてくれるだけでも心が癒された。

 

そして母親とはよく揉めた。

 

喋れなかったり動作が遅いことからすぐに

 

 

「まだか」

 

 

と言う。

 

 

人よりも自分が遅いことや喋れないことで伝わりにくいことも分かっている。早くしようと思っても出来ない。

 

 

もどかしい。

 

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2012年9月、ついに人口呼吸器離脱。

 

この人工呼吸器が自分をここまで追い詰めるものだと思ってもいなかった。

海に溺れていた時に大量の水を飲んでいたため人工呼吸器を入れて肺を人工的に動かし呼吸をしていた。

そのため自分の呼吸と人工呼吸器のタイミングを合わせてあげないといけない。(この調整は先生が行う)

これが合わないと苦しくて苦しくて呼吸がうまくできない。

 

うまく表現できないが自分が吸いたい呼吸のタイミングで吸えない。息を吐きたいタイミングで吐き出せない。地獄だった。

 

このタイミングが合わない時はずっと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺 し て く れ」

 

 

 

 

 

 

辛いと思うことはたくさんあったが殺してくれと思うことは初めてだった。それぐらい耐えられなかった。今でも想像すると心が苦しくなる。。。

 

 

 

そんな呼吸器も取れてスピーチカニューレと言うものを喉につけられ会話が少しずつ出来るようになってきた。小さなかすかす声でエコーがかかったようだったが凄く嬉しかった!

喋るというだけでストレス発散になる。

スピーチカニューレをつけるための喉のプラグを抜くことになったがそのまま抜いて喉に穴がぽっかり空くのだがそのままの状態で徐々に塞がっていく。人間というのは凄い生き物だ。

首の真ん中の下あたり。横に深くある傷。右の縦に入った長い傷痕も今回の手術の痕。

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2012年10月、首の状態なども良くなってきて転院の時期がきた。

 

次は3つ目の病院、いわゆる回復期と呼ばれる段階に入ります。

 

バリバリ車椅子漕ぐぜー!ってなりません。

自走式車椅子に乗れません。

起立性低血圧がひどくてまともにリハビリできません。

ADL(日常生活動作)なにもできません。

 

リクライニング車椅子に乗せられているだけの状態。

 

 

 

さぁどうなる自分!?

 

 

続く。。。