お久しぶりです、えりちゃんです。
今日はほろ苦い思い出話をします。
かの有名なテーマパーク、USJのスーパーニンテンドーワールドに行った時のお話です。
なだらかな坂のトンネルをくぐると、本当にマリオの世界に飛び込んだような光景が目の前に現れて、テンションがあがります。
平面ではない世界ですが、エレベーターも設置されているので車椅子でも冒険が可能です。
エレベーターは人知れずひっそりとしたところに設置されているので、場合によってはお伺いをしながら移動したほうがいいかもしれません。
雰囲気さながら、やはりアトラクションも気になります。
3歳児も車椅子ユーザーもスーパーニンテンドーワールドを楽しめるライドアトラクションに、ヨッシーアドベンチャーが名乗りを上げてくれました。
このアトラクションは、車椅子ユーザーでも乗れるんです。
車椅子ユーザー用のヨッシーがいてるんです!
席に移乗しなくても車椅子のまま乗り込めるので最&高なんです!!🦖
子どもも車椅子ユーザーもみんなで楽しむことのできる数少ないアトラクション、嬉しいですよね。
期待を胸に3人でアトラクション入口に向かいました。
…のですが、残念ながら乗れませんでした。
その理由は、車椅子ユーザーに介助者の同乗が必要だから。
配偶者は介助者じゃないの?
そうです。わたし、介助者になり得ます。
車椅子ユーザーの介助者になり得るのですが、同時に、3歳児の付き添い者でもあります。
※ヨッシーアドベンチャーは身長92cm以上の方が利用できますが、身長92cm以上122cm未満の方には、付き添い者が必要です。
3人グループの場合は、別れての乗車が必須となります。
3歳児は1人で乗れません。
付き添いの保護者(わたし)が必要です。
車椅子ユーザーは1人では乗れません。
付き添いの介助者(わたし)が必要です。
つんだ。
車椅子ユーザーのパパは3歳児の付き添い保護者枠になれず。
仮に保護者枠になれたとしても車椅子ユーザーとして介助者が必要。
わたしが3歳児の付き添い保護者枠として1周目はできるものの、3歳児をひとりおいて車椅子ユーザーパパの介助者枠として2周目をすることもできず。
クルーの方に3歳児の面倒をお願いしたり、車椅子ユーザーパパの同乗をお願いすることももちろんできず。
結果として、(いつも通り?)車椅子ユーザーパパはアトラクションに乗らず待機。
わたしと3歳児だけがアトラクションに乗車となりました。
せっかく車椅子ユーザー用のヨッシーがいてたのに利用できずとてもがっかり案件でした。
※USJホームページより引用
万が一の万が一もあるかもしれないので、自己責任で乗るんだ!なんて無理も言えないですし、仕方がないこともわかっています。
ホームページにはしっかりと利用基準も書かれていました。
USJの対応…!怒!というわけではなく、車椅子ユーザーが家族で楽しむって難しいな。と思った一件でした。
車椅子ユーザーのパパがヨッシーに乗りたくて仕方がなかったのかと言われると、待機でも問題なかったのかも知れませんが。
ただ、乗ることができる選択肢があっての待機と、待機しか選択肢がない待機は雲泥の差です。
ここ数年、車椅子ユーザー用の席や工夫があちこちで見られるようになり、とても行動しやすくはなってきているのかと思います。
でも、車椅子ユーザー用の席と、その家族の席は離れていて、家族単位で楽しむ、ということには追いついていないこともあります。
車椅子ユーザー自身が楽しむことができる環境と、車椅子ユーザーが家族と楽しむことができる環境は、似て非なるものです。
なかなか難しいところではありますが、全車椅子ユーザーがまるっと家族と共有できる思い出を作れる場所が増えると、いいですね。