ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

【朗報】車椅子で行けるお店がひとつ増えた

 

低アレルゲンもある豊富なキッズメニュー。

絶対的王者、山盛りポテトフライ。

サラリーマンのお供、日替わりランチ。

ハッピーアワーだってある、食のテーマパークといえばガスト。

 

そんなガストのカスタマーサービスが最高だったというお話です。

すかいらーくグループのまわしものではありません。ただの、えりちゃんです。

 

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大手の飲食店にはだいたい階段とスロープの両方が設置されています。

一定規模の飲食店とか店舗とかには、バリアフリー法が適応されるそうです。

 

わたしが行ったガストも、安心安全、階段とスロープがありました。

そしてスロープのふもとには、たくさんの自転車もありました。

 

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スロープ、自転車を添えて。

ここでマジか、そのパターンな。と分かってくださる方はどのくらいいらっしゃるものなんだろう。

 

スロープが使えない。

 

そこにスロープはあるのに、使えるスロープではない。避けて通る幅もなく、車椅子で自転車や物を移動させるには限界がある。

車椅子を利用していると、そんな場面に時々遭遇します。

 

お店はそこに見えているのに、その道は万里の長城より長い。

 

車椅子ユーザーではないわたしが、立ちはだかる自転車を動かすという方法もある。

が、自転車1台2台ならともかく、列をなして停められているうえに、移動させるにも駐輪場に空いた場所がない。

それにこのご時世、人に自転車を触られて移動されることも望まない可能性がある。

 

となると、スロープ利用を断念するしかなく、それは要するに、車椅子ユーザーがガストに行くという選択肢がなくなるということ。

 

毎回お店の中に入り、店員さんにスロープを使いたいので自転車をのけてほしいと声をかけてもいいのだけど、それはスロープを使わない人と一緒にいてるときの必殺技。

車椅子ユーザー単独の時は声をあげることさえ叶いません。

(電話してお店の外に出てきてもらうとか?その手間をかけてでもガストに入りたくて仕方ないとかじゃないとなかなかしないと思う。)

 

こういう場合、諦めて無言で立ち去る方が大半だと思います。

 

 

ということで、えりちゃん、動きます。

 

ガスト(すかいらーく)のお客様相談窓口に連絡をさせていただきました。

 

最初はツイートしようかと思ったんだけど。

ツイッターで拡散してみんなの意識を変えることも大切。

スロープのふもとに自転車は止めちゃいけないんだぞッ⭐️

だけれども、お店に事実を伝えて改善をを求めることも同じくらい大切。

 

すかいらーくグループの経営陣がもしかしたらわたしのツイートをみてくれて自主的に改善してくれるかも!という一縷の望みにかけるということは、ドラゴンボールを7つ集めるよりハードルが高いと言われているので、直接掛け合ってみました。

 

 

 

 

えりちゃん(要約)↓

いつもおいしいお料理ありがとうございます!

ところで、ひとつお願いがあります。

スロープを設置して頂いてますが、自転車でふさがれてスロープが使えません。

ぜひ改善お願いします!

 

すぐに返事がありました。

自動応答のやつ。

 

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回答要、にしたけど、回答不要と判断されることもあるのか…。

 

と思っていたら、1日足らずで返信がありました。

 

ご意見ありがとね!

早急に地域統括の責任者に連絡とって、改善するねー!

(もちろんもっとしっかりした返事です。)

さすが天下のすかいらーくさん。対応がはやい。

 

改善すると言ってくれたにもかかわらず、人を信じる心を失いかけている半信半疑のえりちゃんは、ここぞとばかりに証拠写真を送りつけました。

 

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お客様相談窓口の中の人からは

 

写真、偉い人に見せたからね!

今対応策考えてる!

(先程同様もっと丁寧です)

とご丁寧にも返信をいただきました。

 

 

 

数日後、まだまだ疑心暗鬼のえりちゃんは、わざわざ車で当該ガストを見に行きました。

 

ガストさんの対応を疑ってるわけではない。

信じてるつもりやけど、『俺からは別れるって言わへんから!』と言ってた彼氏にあっさりフラれた経験があるえりちゃんは、やはり人を信じ切れていないのかもしれない。

 

 

 

そんな男運のないえりちゃんですが、ガストで目にした光景に、全えりちゃんが泣きました。

 

ご覧の通り。

 

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スロープのふもとに駐輪できないようにコーンをたててくれてる…!!!!!

 

この幅があれば、車椅子ユーザーもスロープを使って中にはいることができる…!!!!!

 

ありがとう、ガスト!!

ありがとう、すかいらーくグリルグループ!!!

ありがとう、お客様相談窓口の中の人!!!!

 

 

いや当たり前の対応やろ。と思うかもしれないですが、案外当たり前が当たり前じゃなかったりします。

 

スロープがないこと。

スロープがあっても、自走できない急勾配なこと。

スロープがあっても、もので塞がれていて通れないこと。

行きたいお店が階段のないビルの2階だったこと。

 

車椅子ユーザーなら一度は経験したことがあると言っても過言ではないと思います。

 

お店に声をかけても対応してもらえず、入店を断られることさえあります。

 

なので、ガストさんにとっては小さな改善かもしれませんが、行きたいお店に入ることができるという選択肢が増えた多大なる革命なんです。

レボリューション!!

 

ガストには行かへんし。という行動&考えも、入ることできるけど行かへん。のと、入られへんけど行かへん。では大きく違うんです。

 

早急に対応してくださったガスト様、本当にありがとうございました。

万が一、スロープが使えないようになっている他の店舗があれば、ご対応いただければ幸いです。

全ウィルチェアファミリーメンバーが泣きます。

 

本当にありがとうございました。