書いた後にずっと、世に出すか悩み続けてはや1年がたってしまったブログを、思いついた勢いで投稿します。
どうもえりちゃんです。
個人的な意見を少し攻めた感じで書いていますが、流し読みしていただけたら小躍りでステップ踏みます。るんたった。
さて、今日は結婚後受傷に対する配偶者側の想いです。
あくまで個人的な意見ですので考え方のひとつとして受け止めてください。
脊損配偶者はどうやって障害や車椅子の扱い方について勉強してるん?
これは配偶者が受傷して間もない頃感じたことでした。
受傷者本人は病院で治療、PT、OTを受け身体の扱い方を覚えていきます。
入院先で同じような症状の方と意見交換もできるかもしれません。
(さんちゃんみたいに当時は気力なくしてただ生きてるだけでしたって人ももちろんいてるやろけど)
じゃあ、わたしは?配偶者側は?
介護職でも病院関係でもなんでもない普通のOLが急に車椅子ユーザーの配偶者となり、いろいろなことがふっかかってくるなか何ひとつ知識がないわけやん。
病院と家との往復で、同じ環境にいる人と話す機会ってほんまになくて(少なくともわたしは)なんとなく友達にも言えなくて、ひたすらグッと耐えるしかなかった記憶があります。
それでも車椅子を押したり、褥瘡ができへんように体位を変えてみたり、移乗介助をしたり、事務面もしかり、やらないといけないことは目白押し。
いやほら、どうしていいかなにしていいかわからんし。なんてのは通用せず、やって当たり前、できて当たり前という烙印がいつの間にかついてしまうんです。
これはほんまに恐怖。
こちらかて初心者やで。
初心者マークつけとこか?
車椅子を押す事にも慣れてないから、段差に突っ込んでしまうこともあれば急な坂道を前から勇んでいこうとすることもある。
キャスター上げって言葉とか知らんやん!
坂道は後ろ向きとか知らんやん!!
もちろんできへんからやりませんではなく、個人的に勉強したり聞いてまわったりで経験積んでいくんですけどね。
子供を産んだら【完璧な母】を世間が求めるように、相方が受傷したら【完璧な介助者】を世間が求めてるように感じます。
場合によっては一番の味方であってほしい受傷者本人の配偶者でさえ。
(わたしの旦那さんを指してるわけではなくいろんな方の話を聞いた感想です。)
わたしたちはPTでもOTでも医師でもなくただのあなたの配偶者やからな。
技能的な面もしかり、精神的な面もみんなどうやって克服してるん?
これも途方にくれてました。
なんならいまもやわ。
子育てみたいに、成長するこどもとともに学び対応して親になっていくんじゃなくていきなり今日から脊損の配偶者な!介助者な!みたいなテンションになるわけやからな。
心も体もついていくわけないやん。
やのに周りは必然的にこちらに受傷者の支えとなる立場を求めてくる。
忘れもせーへんわ泣き崩れてるわたしに向かって義母が『一生支えたってな。』ってゆうてた言葉。
もちろん悪気があるわけではないのはわかってるんです。
それでも今もなお、そのひと言がわたしにつきまとってきます。
ぜひ周りに脊損の配偶者がいてるのであれば、肩の荷をおろして足も崩してゆっくりお紅茶とスコーンでも。と伝えてあげてください。
(いやこれサイダーやん。)
朝元気に見送った相方が病院で死にかけてるところをみた人に誰かを支える心の余裕があると思います?
もちろんこれも投げ出すわけにはいかんから向き合うけどな。
ほんでもちろん受傷直後でなく、その後も支える側問題はちょくちょく顔を出してきます。
ハロー。
でもほんまはどっちかが支える側とか支えてもらう側とかじゃないはずなんです。
両方新米なわけやん。
新米脊損に新米脊損配偶者。
どっちかがしんどかったらすこーしでも余裕のあるほうがフォローしたらいいと思うねん。
身体能力、家事能力の違いはあっても、お互いに自分ができることに向き合い、助け合っていくのが夫婦ですよね。
受傷者本人は悲しみに暮れるなとかはよ立ち直れとかではなく、ただ、深い悲しみを抱いているのは新米脊損配偶者側も一緒なわけでそこはぜひわかっていてほしいです。
どっちもそれぞれ違う形で大変なわけで、種類の違う悲しみや絶望感をくらべても並行線のままですよね。
まわりのかたもぜひそれぞれの家族の形を受け入れて障害者家族の理想像を解き放ってほしいと思います。
なんかよくわからん流れになったけど、行き場のない思いをしてる脊損当事者の方も脊損配偶者の方も、ぜひここで悲しみや嘆きを言ってみんなで共有できたらいうオープンチャットの宣伝でした。
(よくあるよなこういう手口のCM。健康番組かと思ってみてたら実は青汁の宣伝でした。みたいなやつ。)
wheelchairfamily.hatenablog.com
結婚後受傷は家族みんなの生活が一変します。
それを乗り越えていくには負担がどちらかに偏っていてはいずれ崩壊すると思います。
2人で乗り越えられないなら親戚を巻き込むのもひとつ、ヘルパーさんを頼むのもひとつわたしたちに話を聞いてくれと嘆いてくださるのもひとつ。
ぜひお互いの人権を尊重できる素晴らしい家庭をみんなで築いていきましょう。
(わたしが旦那さんに多大なる不満があるような書き方なったけど、そんなことないですので悪しからず。あくまでいろんな家庭の話をきいた個人的な意見を含んでます。)