ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

どうする?!子どもの就学と車椅子親

どうものりちゃんです。

f:id:WheelchairFamily:20200423084429j:plain

最近暑さにやられて、
ただでさえ人より低めなパフォーマンスが
さらに半減しているなーと感じています。

よく驚かれますが、
私のような発達障害のひとの中には
体温調節ができなかったり、水分や排泄が上手くいかず
体調管理がうまくできない人たちがいます。

頚椎損傷のママさんたちと話してると、
まぁその部分で話が合う合う笑

「一緒!わかる!ほんまそれ!」

脊髄損傷の皆さんも、発達障害界隈の皆さんも
その他の人もこの時期、体調にはお気をつけくださいね。





さてさて、本題に入ろうかな。

息子も来年から小学生。

近所に小学校があることはわかるものの、
小学校ってあまりに謎すぎて、わからないことだらけです。

先日、そんな未知の世界【小学校】に
足を踏み入れる機会がありました。


私の通っていた小学校は、
私が通っていた当時でさえ築何十年という建物で
今思い出しても、渡り廊下がたくさんあって
玄関には30センチの高い段差があって、
体育館は2階……と、フルバリアだったイメージがあります。

たしかエレベーターのような物はありましたが
給食運搬用で私の在学中はすでに閉鎖されていましたし
人が乗れるサイズでもありませんでした。

地元では、いまだに建て変わることの無い、当時のままの校舎を今でも使っていて
「あそこに住んでいたら、我が家の負担は大きいだろうな」
それが私の小学校のイメージです。


f:id:WheelchairFamily:20200625101941j:plain


今私の住む地域は、数年前に小学校の統廃合があり
その際に校舎は新しく作りかえられました。


先生のお話では、建設時に肢体不自由の子が在籍していて
地域住民が声を上げ
資金投入をしたらしいということでしたが
まだ新しい校舎はなんと、バリアフリーでした。


まず車椅子駐車場が4台、玄関にはゆるいスロープ
中に入るとエレベーターがまずあり、
テラスに出るにも段差はなくスロープ状になっています。

トイレは中まではチェックしませんでしたが
車椅子トイレまであるではありませんか!


今はコロナでランチルームが使えず、
給食の運搬にエレベーターが重宝しているし
怪我をした児童や、重い教材を運ぶのにバリアフリー構造は
便利だと仰っていました。


どうやらありがたいことにハード面に恵まれた小学校に当たったようです。


何かあっても、私だけじゃなく
車椅子の旦那も対応可能だというのは凄く心強いことです。

参観日にも入学式にも行けますし、有事のお迎えも可能かもしれません。
(行くことがあるかは別として)


環境が整っているということは、
色々な配慮を得るために、あれこれ体力を使わずとも
当たり前に選択ができるということです。


障壁がひとつ取り払われるだけで
人に頼むというひと手間を考えたり、申し訳なさを感じなくても
“当たり前に親として“子どものことだけに集中できるのですから。


今の小学校ってみんなそうなの?
と思われるかもしれませんが、これはあくまでも恵まれた例です。

いまだに何十年と建て替えられない校舎はたくさんありますし
うちの地域も中学校は何十年も昔の古くて暗い
フルバリア仕様だと聞いています。


もしもある日突然、車椅子ユーザーになってしまったら
子どもの小学校の参観日に行けなくなるかもしれない。
そんなことを考えたことがありますか?

ですがそれは、誰にでも起こりうることなのです。



学校の建て替えには多額の費用がかかりますから
なかなかバリアフリーの学校というのは難しいだろうと思います。


車椅子で子育てしやすい地域に引っ越すのも手かも知れませんが
環境をかえるのはなかなか大変なことです。


フルバリアの場所で
私たち車椅子親家庭に必要なのは人の手と理解です。


地域に自分たちの存在を知ってもらうことが必要だなと
育児をするようになって強く感じています。

(この部分はコミュニケーション障害の強い私にはかなりハードルが高いですが)


たとえば地域の活動には積極的に参加して
出来るできないを知ってもらっておけば
自然と見守っていただけたり、手を貸していただけるかもしれません。

自分から地域に飛び込み、
自然と地域の生活者としてインクルーシブされていく形をつくることが
地域で生きる近道なのでは無いでしょうか。


子どもがいるとどうしても、地域と密接にならなければならなくなります。
社会と密接にならなければならなくなります。


それは、たとえハードが整っていてもです。



車椅子で親をされてる皆さんは
お子さんの学校との合理的配慮のためのすり合わせを
どうされていますか?

車椅子親ではない方々、
もしお子さんの学校に車椅子の保護者がいたら
どうかあたたかく見守ってください。

もしも教員の方が見ておられるなら
必要な配慮をお願いいたします。
私たちも先生方に負担をかけたいわけではないのです。


当たり前に、親の役目をしたい。


ただそのために、配慮やハード面の整備が
不可欠になるのです。

ご理解いただければ幸いです。



(こどもたちの障害理解の手助けになればいいなと思い動画を作ってみました。
 転載される際はTwitter @kobutakundayo6までご一報ください。)



さて、来年は息子も小学生。

今回は旦那も一緒に行ったので、学校側にも
来年度の新入生の保護者は車椅子の親がいるんだなと
認識してくれたことでしょう。

どんな配慮をお願いする必要が出てくるのか、
どんな対応をして頂けるか、どこまで擦り合わせて行けるか…
息子のことも、旦那のことも。



小学校入学、私も不安でいっぱいです笑