おはようございます。
毎日5時起き、えりちゃんです。
外出自粛のゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
我が家の主人は現在自立支援施設に入所中。
施設は外出、外泊ともに禁止となっていてゴールデンウィークなのに行き来することができません。
入院や施設入所となると、いろんな制約があります。
家にいると、もちろん自由でそこには雲泥の差があります。
我が家にも何度か自宅に帰るという選択肢を選ぶことのできるタイミングがありました。
にもかかわらず、帰宅を選ばなかった理由があります。
今日はそこについてお話しましょう。
【我が家の主人(あるじ)が家に帰ってこない3つの理由】
①リハビリ+動作獲得
入院や施設はリハビリだけではなく動作獲得に必要です。
ベッド⇄車椅子の移乗、車椅子⇄車椅子の移乗、車椅子⇄車の移乗、車椅子⇄シャワーチェアの移乗…排便方法、入浴方法…
着替えや歯磨き、爪切り、細かいものをいれると数え切れないほどの動作があります。
我が家の主人は受傷して2年ちょっと。
最初は起立性低血圧がひどく座位さえ無理でしたが今は長時間車椅子にすわることも可能です。
ひとりで買い物に行くことも電車で長距離移動することも可能になりました。
病院を2ヶ所転院、その後自立支援施設にいてますが今もまだ獲得発展途上であり、新しい動作を獲得のたびに自立へ近づいています。
②プロからのアドバイス
車椅子ユーザーやOTさん、PTさんとつながり、情報収集をすることも大切です。
もちろん今のご時世、ネットで容易に繋がることもできます。
ただ、身体にふれて状態を知った上でのアドバイスや補装具の相談をしてもらえるのはやはり大きいです。
お世話になっているOTさん、PTさんは実際に今乗っている車をみて、身体に合わせた移乗用の補助具を作ってくれました。
そして、獲得動作に合わせた今後の生活用具等についての相談を親身に乗ってくれます。
同じ補装具でも、ほんの少しOTさんPTさんが工夫をしてくれるだけで使い勝手が格段に違ってきます。
OTさん、PTさん、指導員さん、看護師さん、先生が連携して情報共有しているからこそできる技が多々存在します。
③体調管理
脊髄を損傷してしまった身体は、まったく予想しない反応を起こすことが多々あります。
十人十色で一人一人反応が違ってきます。
その身体に対応するために専門家がそばにいて指導を受けられること。
今後の生活にすごく大きな影響を与えてくれます。
我が家の主人はいま月1くらいで熱を出します。
尿路感染も多々します。褥瘡もできやすいです。
家に戻ってきてからも同じペースで熱がでたり褥瘡を作ってしまうと、家族が看病することになります。
仕事を休む必要があったり、小さい子どもにも手が回らなくなります。
仮に本人も仕事を始めていたのであれば本人も休む必要がありますし、なにより体調を崩すと心身ともにぐったりですよね。
そういった事態を最小限に抑えるためにも熱を出す頻度をさげるためにできることや、褥瘡ができやすい場所はの管理を専門家を相談したり、自分に合った対応法を一緒に考えていく。
今後生活していく上で本人や家族にとって、とても大切なことです。
巻き爪の対処法を教えてもらう図。
まとめ
もちろん入院や入所をせず、家に帰ったとしても、家で獲得できることも多々あるかと思います。
受傷者側からすれば、自由を求めて、家族とともに過ごすことのできる自宅へ帰りたいのが本音だと思います。
ただ、家では家族も介助初心者。
一緒に考えることはできるかもしれませんが、その道のプロではありません。
引き出しがないので最適な方法を見出すまで時間がかかりますし、見つかるまでお互いへの負担が大きいです。
入院や入所中に、自分の身体を知って、それに応じた生き方を探していく。
自己管理への道がそこにはあると信じています。
ここ数年を踏ん張ることによって先10年20年…
未来が大きく変わってくると信じて、今日も我が家の別居生活は続きます。