ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

ほんの些細なことだけど…

障害があると、全ての生活において

“一般感覚”とは大なり小なりかけ離れてるな

と思うことがあります。

 

どうも、のりちゃんです。

 

生活様式が違う。生活の仕方が違う。

そんな感じです。

 

今日は、その一般感覚と現実の狭間で

私が日々モヤってることをお話したいと思います。

 

 



 

モヤる妻

 

先日、業者さんと会話してるときのことです。

 

業者「洗濯なんてせいぜい1日1回でしょう?」

私「え?少なくて2回、多いと4回とか5回とかは回しますよ?」

業者「え?奥さん、そんなに回します?」

 

一般的な4人家族の洗濯回数なんて知らないけど

赤ちゃんとやたら着替える小学生と

排泄障害持ちの大人が居れば

そのくらいになってしまうわが家です。

 

一般感覚との乖離。

 

これを「奥さんが洗濯こだわっちゃってるからたくさん洗濯回すんでしょう?」みたいな目で見られてしまうのが

なかなかしんどいなと思うのです。

 

 

また別の日にはこんなこともありました。

 

業者さん「うわー汚い!これ建ててから1度も掃除してないでしょ?」

私「まさか15年してないわけないじゃないですか。月2回はしますよ。赤ちゃんいるからしばらくやれてなかったけど、年末にやりました。うち、すぐなんですよこうなるの。」

業者さん「んなわけないでしょう?奥さん、掃除してないでしょこれは。普通こんなにならないよ?」

 

お風呂の排水溝の話なんですが、

こんなやり取りがありました。

 

(※弁解すると、お風呂案件で呼んだ業者さんじゃなかったのでまさか排水溝開けられるとは思ってなくて事前掃除してませんでした。次男が来ないように、夫がいる時しか掃除できないし。)

 

私が掃除してないせいにされてしまうけれど

1日2回朝夕お風呂を使う人がいて

その人が排泄障害持ちのわが家では

割とすぐに排水溝が詰まります。

 

(排泄障害がある人みんながそうなるかは分かりませんが、うちの場合です。)

 

主に原因はトイレットペーパーなのですが

掃除してもしてもこうなる。

 

なんなら最近は

離乳食エプロンもお風呂場で洗いますから

米粒だって凄いです!

 

それがわが家の当たり前。

 

それをいちいち、「夫が排泄障害があってトイレットペーパーを…」と

プライベートな説明を初めましての業者さんにするのもなんだか違うよなと思うし。

 

一般感覚との乖離

 

ですが一般感覚との乖離は

わが家で主たる家事を担う、私の責任にされて終わるモヤモヤも残ります。

 

こういうことは家事以外の場面でも

本当によくあります。

 

夫の障害による生活様式の違いと

一般感覚との乖離。

 

それは別に障害を持つ夫のせいではありません。

 

けれど社会から一般感覚を押し付けられた瞬間、

なぜか私のせいになってしまい、

それを夫に言えば、夫を責めることになってしまいます。

 

なら、私が受け皿になって

私が飲み込めば済む…か。

 

って、

正直しんどい!

 

“こういうものでしょ?”

“みんな同じに決まってる”

という思い込みを社会全体がしてるうちは

私は永遠に、自分のせいにされ続けるんだなと

時々悲しくなります

 

ほんの些細なことだけど、

その些細なことはずっと続いていますし

きっとこのまま一生続くことでしょう。

 

みんな違っている

 

みんなが同じではありません。

同じでは無いのです。

 

これは障害だけの話ではなく

“一般的”から外れた多くの人とその周りの人の身にも

起きてることなのでは無いでしょうか?

 

 

先日、次男の通う子育て支援センターで作品展がありました。

 

保育園の園児さんたちが

オタマジャクシを観察して描いた絵が飾られていて

園長先生とこんなお話をしました。

 

園長先生「面白いですよね。同じオタマジャクシをみんなで一緒に見て描いたのに、こんなにみんな違うんですよ。」

 

私「見えてるものがみんな違うんですね。同じ物を見て同じように見えるなんてことも無いし、見たものを同じように表出するなんてこともない。みんなが違うのが当たり前なんですね。みんな同じ場所で生きてるようで、実は生きてる世界が違うのかも。」

 

園長先生「そう!そうなんですね。」

 

私「みんな同じじゃなきゃいけない。正しくなきゃいけない。正しく描かなきゃいけないと大人は思っちゃってますけどね。」

 

園長先生「ほんとうに。」

 

 

ほんの些細なことだけど

「みんながこうに違いない!」という

誰かの思い込みや常識が、

知らずに誰かを傷つけることもあるよというお話でした。

 

 

では皆様、よい週末を!