ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

子連れ車椅子ママ、電車でGo

車椅子ママこと、みっちゃんです。

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長かった夏休みが終わり、子供達はそれぞれ学校や園に行きました。

夏休み中、子供とどこか出かけるときはたいていパパも一緒。

パパがお休みの日には映画を見に行ったり、
屋外プールに出かけたりしました。


唯一私と子供だけで交通機関を乗り継いで出かけたのが、
渋谷でのイベントでした。

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イベントで、書道家金澤翔子さんのステージパフォーマンス。
人集りで遠目にしか見られなかったのですが、筆を操る姿が力強かったです!


だいたい自宅から渋谷だと片道2時間くらいかかりますが、
行ける!と思ったら行っちゃうタイプです。

クリアしなければいけない問題点をピックアップして、
ここはダメだけどこううすれば行ける、
と考えるのは慣れているし、意外と楽しくもあります。

 

今回の子連れで行った電車のお出かけについて、
車椅子ママ目線で書いてみようと思います。

 

 

 

子連れ車椅子が心配なこと

幼児の動きは予測不可能。しっかり自分に固定!

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車椅子に乗っていて思うことがあります、
横移動ができたらいいのに!って。
こどもを追いかける瞬間とか、特に。

外出時は子供が危険のある方に行かないよう、
小さい子供はしっかり膝上に固定します。


1、2歳を過ぎると「自分で歩きたい」と思い始めるためか、
たびたび膝上から逃走を試みる幼児。
ひとたび外出すると、外は危険がいっぱいなので
膝上にしっかり固定するようにしています。

 

抱っこ紐のほか、
べべポケットチェアベル、なければストールの紐でもいいので
ママの手の届かない場所へ行ってしまわないように。
命綱ですから。

 

乗車中の困ったちゃん達

電車に乗り込んでも、子連れだとひと息つく暇はありません。
幼児地ベタリアン(死後?)と這イツクバッター(いま勝手に作った)が、
地べたに座るわ、這いつくばるわ。


電車に乗っているだけなのに、結構疲れます。
「座席に座っていて」とお願いしても、座っていないのが幼児。
マナーをわかってもらえる年齢になるまでは、制するのに一苦労です。

 

新宿駅乗り換え渋谷駅へ

今回、行きは案内をお願いしませんでした。
帰りは人の混み具合を見て、案内をお願いしました。

車椅子だからといって、係員さんに必ず案内してもらう必要はありません。
乗車の際のスロープや駅構内の案内が必要でないときは
他の乗客の間を掻い潜って自力で乗車しています。

案内してもらうことのメリット

道をあけて通行させてもらえる

特に人の多い駅では、駅構内やホームを人が縦横無尽に行き交います。
その中を通行するのはとても怖いものがあります。
前から横から前をよく見ていない人が自分にむかって飛び込んでくるイメージです。
なので、人が多いなと感じたら、無理をせずに案内をお願いすることにしています。

駅構内で迷子にならない

行ったことのない駅では迷子になりがちなため、
初めての場所へ行く際には案内をお願いした方が無難です。
時間に余裕があるときでも、
その駅のホームと電車のドアの隙間がどのくらいかがわからないので
安全のためにも案内をお願いしてスロープを出してもらいます。

多少混んでいても電車にスムーズに乗ることができる

これは利用客の多い都心の駅にいたときに思い知らされました。
ピーク時は、1人では乗ろうと思っても乗れない。
もうすでに電車には乗客が詰まっているからです。


そこを係員さんに声をかけてもらい、
少しスペースを開けてもらうことで格段に乗りやすくなるし、
優先エリアを空けてもらうよう案内してもらえました。
(乗ったはいいけど優先エリアまで動けなくて、
つかまるとこないのに容赦無く揺れる電車と、
四方から迫り来る人垣に恐怖したことがあります)

 

案内してもらうことのデメリット

安全に越したことはないのですが、あえてデメリットを挙げるなら
これは覚悟しておいたほうがいいと思ったことです。

 

各駅に連絡がつくまで案内されない

案内をお願いした場合、乗り換える駅、到着する駅、それぞれに連絡をする必要があります。
その電話が必ずスムーズに繋がるとは限らず、混雑時は繋がりにくいとのことでした。
なので、連絡が取れるまで待機していなければなりません。
場合によっては数10分待つこともしばしば。
案内して頂く立場で「早くして」とはとても言えませんので、
お願いする際には是非余裕を持って出かけてください。

 

乗りたいと思う車両には乗れない

前述のとおり、各駅の連絡に時間がかかる場合があるため、
「この便に乗ればちょうどいい」と思って目星をつけていても
その希望通りにはいかないことも。
乗りたいと思った車両があったとしても、
案内する際に先方の駅にも「何号車に乗車している」ということまで
伝えてあるため自分で指定することはできません。
(もし、友人との乗り合わせなど都合があるなら、事前にお伝えすると良いかと思います)

また、大きな駅構内で「買い物をしてから行きたいな」なんて思っても
案内の方を待たせてまで買い物をするべきか?と悩ましいところ。
やはり、前もって済ませておくべきです。

もちろん、トイレもです。


案内なしのメリット

自分のペースで動ける

案内をお願いしない場合、当たり前ではありますが、
自分のペースで動けるし、好きな号車に乗車できます。

乗車中の、まさかのこどもの「ママ、おしっこ!」にも、
連絡の心配することなく次の駅で降りられます。


なので、困ることさえなければ
広い改札口から入場してスロープはなくても自力で乗っています。
私の場合、ドア左右の内側の手すりを持って、自分を引き上げる感じで乗ります。


そのとき、子供は先に電車に乗せることを強くお勧めします
時間ギリギリで私が乗車するのに手間取ってしまい
危うくマンガみたいに、私と子供の間をドアが隔てるところでした。(焦)

 

案内なしのデメリット


段差や隙間があるホームが怖い

何度か乗車していても、

ホームとドアの間がどのくらい空いているか?

まではちゃんと覚えていません。


乗車した場所の関係で、ホームとドアの間が広く空いている場合があったり、
思いのほか段差があったりするとドキっとしてしまいます。

 

「乗る」よりも「降りる」ほうが楽ではありますが、

隙間というのは、健常者が思うよりも

車椅子ユーザーのほうが恐怖を感じるのではないでしょうか。

(あくまで推測)

 

「子供の足が隙間に入ってしまったら怖いな」
「スマートドライブが外れて間に落ちたらどうしよう」
と思ったことは一度や二度ではありません。


手動車椅子を電動でアシストしてくれる「スマートドライブ」

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遠方へ出かけたり、坂道の多い場所へ子連れで出かける際には
スマートドライブを重宝しています。
「これが無いと、介助者無しでは出かけにくい場所」というのが
私の出かける先には非常に多くあります。


渋谷駅周辺もそのひとつです。(滅多に行きませんが)

宮益坂を子供を膝に乗せて自力でのぼれる?
いやいや、1人でも厳しいでしょう。
ほぼタイルの道、踊り場(?)なしの長い坂道。

 

それでもGoogle mapはこの道を「ほぼ平坦」と表現していたので
「どこが平坦だ!」と、坂道を前にして突っ込みたくなりました。

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 周りには、ユニバーサルデザインタクシーを何台も見かけました。
現地には車椅子の方がたくさんいらっしゃったので、
駅からはタクシーを利用して向かう方が多かったのだと思います。


私ももしもの時は、UDタクシーに乗って行こうと思っていました。
スマートドライブのおかげで、こういう時には交通費が助かっています。
(何しろ、元を取らないと!笑)

 

おわりに

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長いお休み中は家でテレビやゲーム・・と、どうしてもなりがちなのですが、
せっかくのお休みなので、「どこかに出かけて遊びたい!」
車椅子親子には、普通のお出かけでもハードル高く感じてしまうこともありますが
家では味わえない楽しみ方も外にはたくさんありますので、
どんどん出かけてみてください。
こどもと、車椅子パパやママが出掛けている世の中が普通になったらいいなと
思っています。