ウィルチェアファミリーチャンネル

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車椅子ママが整理収納について語ってみた【キッチン編】

こんばんは。

料理は自分の好きなものしか作らない、車椅子ママのみっちゃんです。

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車椅子ユーザーのお母さん達が、どんなキッチンを使っているのかがとっても気になります。色んなお宅にお邪魔して拝見したいくらい。笑

どんなキッチンを使っていて、高さはどのくらいで、どんな収納がついてるの?

車椅子との相性は?使い勝手の良いポイントは?

 

今回は整理収納のキッチン編として、我が家のキッチンを例にご紹介します。(持論です)

 

極論、キッチンは映えより使い勝手。

SNSでは整理収納術を駆使した映える収納の画像がたくさんありますよね。

どれも綺麗にボックスが並び、ラベリングされていかにも整っている印象を受けます。

そんな収納に憧れていたこともあります。

でも。

いざ生活する上で、扉を開ける、カゴを取り出して中のものを出すなど、ものを取り出すまでのアクション数が多いと、負担に感じてしまいます。

とくに常時座って動いているような私たちは。(そう思いませんか?)

 

そのため、我が家では自然とクローズ収納(見えないように収納する)よりもオープン収納(見えるように収納する)が、増えました。

オープン収納はカフェのような雰囲気があっておしゃれ・・なんて言いますが、私はもっぱら使いやすさ重視のオープン派です。

 

つまり、多少見栄えが雑でも、取り出しやすさしか勝たん。

 

収納をなくしたキッチンにこんな収納を足しました

さてさて。

キッチンは、車椅子ユーザーが使いづらいと感じる場所のひとつではないでしょうか。

シンクやワークトップ(天板)の下は大抵の場合収納として、鍋やカトラリー、調味料など、調理に必要なありとあらゆるものを収納できるようになっていますね。

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逆にこの収納キャビネットがないと、行き場をなくした調理器具をワークトップやコンロの上に、無造作に置くことに。(泣)

 

しかし、ワークトップ下の収納キャビネットがある一般的なシステムキッチンは、車椅子が正面を向いて作業することは難しいというジレンマ!近づこうとして、車椅子の足元がぶつかり、キレイなパネルに横一直線に傷がついてしまうなんてことも。(経験有…泣)

我が家のキッチンは、備え付けのキャビネットをいっさい付けませんでした。

 

代わりに、ワゴンや引き出しといった後付け収納に頼っています。

しかし後々、やっぱり収納がないとキッチンは成り立たないことを思い知ったのだった・・

IKEAのワゴン大小

www.ikea.com

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ロースフルトは天板の下へ、ロースゴクは手が届く範囲に。

使いたい時に動かせるのがメリット。掃除も楽。

デメリットは毎度動かすから位置がずれると気になるところ。

 

無印のスタッキングシェルフ

www.muji.com

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引き出しにカトラリーや、ラップ、スライサーやおろしがねなどの調理器具、よく使う調味料など。一番下は使用頻度の低い粉ふるいやキッチンスケールなど。

上から下に使用頻度が下がる感じ。

ラックの上には炊飯器と湯沸かし器を所狭しと置いています。

 

イケアのウォールラック

www.ikea.com

頭上の手の届くギリギリに設置し、フライパンやザルはここへ。

ちょっとしたリハビリのよう・・・。

でも片手鍋なら、ここが出し入れが楽です。伏せて置くだけなので。

 

ニトリのNインボックスシリーズ

www.nitori-net.jp

軽いものに限るが、ニトリのNインボックスもおすすめ。

重いものを入れるとたわむのでスタッキングして使う際には要注意。

 

逆にココには収納はあった方がいいと思った場所

キッチンでも足元が空いていなくても良い場所があります。

それは、「コンロ」です。

座ったまま近づくと調理をする際にコンロの火が目の前になるので、ちょっと怖い。揚げ物をするときには油が自分を目がけけて跳ねてくるので要注意。(なので揚げ物は年に数回しかしません)

コンロはあまり体を近づけなくても手を伸ばして調理ができれば良いので、コンロ下の収納はあっても良いと思っています。

目一杯じゃなくても、奥まったところに収納が少しついている、とかだと理想的だなあと思います。

 

あとは吊り戸棚も、手が届かないとしてもあったほうが便利です。

ガスコンロや食器の予備、ストックなど、季節ものや年に数回程度しか使用しないようなものは吊り戸棚に収納してしまったほうが、普段よく使用する収納場所を圧迫しなくて済みます。使用するときには、他の人の手を借りることになりますが、よっぽど一人でやらなければならない場合以外は手の届く人にその都度出し入れしてもらうのが良いです。

また、キッチン周りは使用頻度の高いものが集結しやすく、取り出しやすいようにオープン収納になりがちなので、吊り戸棚だけでもしっかり扉があると、キッチンが全体的にごちゃごちゃせずにすっきりして見えます。

 

ボックスは取手付きがよい理由

 

もしボックスを使うなら、こういった取手付きのボックスをおすすめします。

なぜなら、目の前にあっても、取れるか取れないかぎりぎりの高さにあっても、取手があれば取り出せる。両手じゃ届かないけど、片手なら届く、というように。長い取手のボックスがなくても、少し手を引っ掛けられるものなら、片手で取り出せるメリットがあります。

私は特に冷蔵庫の中にこういったボックスを置いています。

モノが奥の方に入ってしまって取れない・・といったことが、少なくなります。

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また、キッチンのかどにあるコーナー収納は、モノがすっきりハマらなくて何を置けばいいのやら?との声も聞きます。

何を置いたら良いかはその収納がある場所にもよりますが、胸あたりの位置の取り出しやすく毎日出し入れしやすいところにあるなら、箸立てや調味料の定位置に。

逆に足元や頭上などの取り出しにくい場所にあるなら、足元には重たい油や缶詰などのストック、頭上にはビニール袋やキッチンペーパーなどの軽いものなら良いかと思います。

ポイントは、奥に背の高いもの、手前に背の低いもの。

そして、必ず使うタイミングが来るストック品であること。

全く使わないような気がするふりかけとか、ちょっと飲んで美味しくなかったお酒なんか置いてはいけません。笑

 

おわりに

キッチンの収納についてご紹介しました。

ものを収納すること以前に、キッチンに不要なものを増やさないことが大事です。

他の部屋に比べてキッチンは狭い場所なので、調理器具も使うものだけ、カトラリーもほとんど使わないものは別の場所に移動させるか、思い切って処分するのもありです。私は、いつか使うと思っていたサラダスピナーも、結局ザルで十分だったので人に譲りました。便利だから必ず毎日使うってわけでもありません。

 

手の届くところにものを置くことにこだわると、収納用品が増えてしまい、結果ものを増やしてしまうことに。動線の移動にも影響してきます。

新しくものを増やす場合には、使用頻度に合わせて配置場所を念入りに計画することをおすすめします。

 

以上、車椅子ママが好き勝手にキッチンの整理収納について語ってみました。

 

 

 

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