インタビューの録音を文字起こししながら
ずっと考えていたつわり問題。
うちのように長く不妊治療をしているパターンだと
不妊治療から妊婦生活にある日突然押し上げられて
え?え?!と思ってるうちに始まってしまうのがつわり。
不妊治療してなくても妊娠は大抵突然なんでしょうが
心の準備や身の回りの準備をしている暇はありません。
つわりはない人もいるけど、酷い人はほんとに酷いですよね。
稀ですが場合によっては命を落としたり、後遺症を残す人もいるそうです。
車椅子男性の皆様、
ある日突然奥さんが妊娠して
徐々につわりで動けなくなったら
できますか?家のこと。
できますか?上の子の育児。
できますか?ご自分の身の回りのこと。
自分で出来ない場合でも
頼る先を想定できていますか?
息子を妊娠した際、私はつわりが酷い方でした。
ようやく妊娠した!と喜んだのも束の間、
すぐに荒波への航海に駆り出され
24時間の船酔いが2ヶ月~3ヶ月ほど続きます。
吐きながらも助成金の手続きは待ったナシ。
病院に依頼したり、保健センターと家を何往復もしてあれがないこれがない
あれをいつまでに持ってきてと言うやり取りが続きました(キツい)
次第に、吐くものがなくても繰り返す嘔気。
朝から晩までコタツに転がり、
炭酸水をちびちび飲み、トイレとリビングを往復するだけの3ヶ月。
ほとんど何も食べれないから、
体も脳も全く働きません。
口の中は常に苦く、冷蔵庫やキッチンの匂い、旦那の匂いが一切ダメになり
何も出来ず不安だけを胸に、アプリで赤ちゃんの成長を見るだけの日々。
家事どころか、起き上がることもできません。
食べないから体力が全くなく、シャワーを浴びるだけで息が上がってしまいます。
ただ、息してるだけ。生きてるだけ。
もし私が脊髄損傷だったとしたら、排泄する気力もトランスする気力も体力もなく
ADLは低下し、褥瘡を作ってしまっていただろうと思います。
(車椅子ママは偉大*°)
結局息子の妊娠時、つわりで7キロ痩せました。
当然健診日は自力では運転して病院に行けず、
旦那に運転してもらい
つわりが辛い…と病院で言うと
「水分とれてる?炭酸水飲んでるの?ならOK!」
何がOKやねん(;´༎ຶٹ༎ຶ`)
まぁそんな感じで
家で吐きながら転がっているしかない3ヶ月を過ごしました。
(あとで希望すれば点滴してもらえると知り、白目剥きました)
その間の最低限の家事は旦那がやってくれていましたし
ご飯も私が食べれそうなものを試行錯誤して作ってくれました。
だけど洗濯は私がやるしかないし
彼も仕事してるし、性格が違うから
家事の許容範囲も異なります。
ただ転がって荒れていく部屋を見てるのは
めちゃくちゃきつかった!!
人としての尊厳がもぎ取られた感じといいますか
メンタルもガタ落ちします。
でもこれ、1人目妊娠で
旦那がまだ私が居なくても生活できるレベル・生活できる住宅環境だったから良かったものの
そうじゃなかったら
福祉サービスの入っていない我が家は
夫婦共倒れかもしれません。
つわりの時期ってまだ妊娠自体も不安定で
まだ周りに伝えたくない時期でもありますよね。
太い実家や親類縁者が近くにない限り、
なかなか周りに頼るのも難しいと思います。
いざ困った!となった時には
もう自力で役所に福祉サービスの申請をしに行く余力はありません。
妊娠を希望する場合は
使える支援は妊娠前に調べて、
可能な限りすぐ使えるよう
手配しておくことをおすすめします。
(妊婦側のサービスだけでなく、障害がある側の福祉サービスや上の子に関わるサービスも)
いざ使いたい!ってなってからは本当に動けないんです。
体も脳もしんどすぎて、
我慢するしかなくなります。
大変になったその時に、妻の抱える困り感を
夫も同じように感じてるとは限りません。
これから赤ちゃんを望む方、
先々、どうなるんやろなぁ~
つわりとか来たらどうなんのかなぁ~
って思った時点で調べて動いてください。
体が動くうちに。余力のあるうちに。
各種のサポートをいつでも使えるように
登録だけでもしておくとすぐ使えますよ。
つわりが軽ければラッキー!
重ければすぐ頼れるように!