ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

車椅子パパ、こどもの自転車特訓はどうするの?

どうものりちゃんです。

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あちこちに記事を書いているうちに
何を書いて何を書いていないのかがわからなくなってきてるんですが

たぶんきっと久しぶりだと思われる育児の話を1つ。
(脳内でひとり迷子になるオバサン)

どうやって?車椅子パパの自転車特訓

車椅子パパママのみなさん、その配偶者のみなさんは
子どもが生まれた時、車椅子になった時、
どんなことが不安でしたか?


私は、色々ありましたが
中でも自転車練習が不安でした。

言うて、自分も父親に練習付き合ってもらった覚えは全くないんですが
ほら、私運動苦手なんですよ。


なので、自転車練習に付き合える気がしなくてですね……(言い訳)


ベビーカーや三輪車は、押す棒がついてるやないですか。
だから旦那も何とか押せたんです。

競技用車椅子を持ってる人なら一度はやったことがあるであろう、
片手で車椅子を漕いで片手で押すを交互にやるアレです。


ですが……自転車とか想像できます?


自転車を押す車椅子


私には想像が出来なかったんです。
体幹が不安定な人が、不安定な子どもの自転車を支える?!
全く、想像できません。


車椅子パパの自転車特訓開始


さて、息子が2歳になった頃のことです。
最近はストライダーとかキックバイクの類を
バランス感覚を養うためにするんですね。

わが家は自転車にもなるというタイプのキックバイクを購入しました。
自転車特訓のスタートです。

キックバイクとして乗る分には、足が届きさえすれば
それほど大変ではありませんでした。


父親らしいことはやってやりたいタイプっぽいうちの旦那。
自然と自分がやるものとして練習に付き合ってくれていました。
私はあくまでも旦那のサポート役でした。


3歳になる頃だったでしょうか。
キックバイクを自転車として漕げるように、スポーツ店でペダルを付けてもらいましたが
すぐにスイスイ乗れると思い込んでいた息子は、うまく乗れないことに癇癪を起こし、
1度の失敗経験がなかなか払拭できず、苦手意識を抱え込んでしまいました。


見守る姿勢の私に対し、旦那ははっぱをかけるタイプで
そんなんじゃいつまでも乗れないぞ!行くぞ!と練習をすることになりました。

2人で「行ってきます」と出かけては、数分後には大泣きした息子が家に駆けこんできて
そのあと怒りながら旦那が自転車を抱えて戻ってくる毎日です。

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バランスはよく、漕ぎだせばすぐ乗れそうなのに
完璧主義が邪魔してすぐに癇癪を起こしては、「もう乗らにゃい!!嫌だ!!」と
自転車を殴ったり、大泣きしたり。


しまいには見兼ねた旦那が補助輪を付けてやったのですが、
今度は補助輪の性質で道路の傾斜でペダルが空回りしてしまったり
段差で力が必要になったりが気に食わず、
「うまくいかにゃーーーい」とまた大泣きの日々でした。


ある時は2人で特訓に出かけたと思ったら数分後に旦那から電話。
「ヘルプ!また怒って泣いたらそのまま寝ちゃった。動けないから迎えに来て。」
車で迎えに行くと歩道に自転車が投げ出され、旦那の膝の上ですやすや眠る息子。

寝た息子と自転車だけをピックアップするということもありました。
(旦那は乗るのが面倒といって車椅子を漕いで帰りました。)



そんなこんなで何とか3歳のうちに乗れるようになった10インチの自転車でしたが
とうとう小さくなってしまって、足がぶつかり漕げなくなってしまいました。


まさかの一からやりなおし!?

早く乗れるのを買おうよ!と言ってはみたのですが、そんなに喜んで自転車に乗るタイプでもない息子。
季節は冬。

冬の新潟で自転車に乗る子どもはほとんど見かけません。
そうこうする間に春になり、自転車を買うことになりました。
息子が選んだのは20インチの自転車でした。

見ると対象年齢は「5歳から」で、
お店の人も20インチでもまぁ乗れると思うよと言っていたので
またがせてみて、一番低くして足がついたからこれでいいかと買いました。

ですが10インチから一気に20インチになった自転車です。

当然乗れるわけがなく、また振出しに戻り一から自転車特訓再開です
最初は道路ではなく広場で。
20インチの自転車を車に積むのは旦那にはできません。

私も付き添い、また特訓再開です。
またしても思うようにいかず、
「自転車が大きいからだよ!」と何度言い聞かせても癇癪を起す息子。

それに、足はつくもののブレーキが握れません。


何度かトライしましたが結局20インチは身長100センチ余りの息子にはデカすぎ、
知り合いのパパさんにも相談したところ、
「20インチは小学生だよ!16か18がいいと思う」とアドバイスいただき、そのままお蔵入り。

新しく18インチを買いなおすことになりました。


10インチが乗れるようになり、スイスイ乗っていたのだから
きっと癇癪を起さなければ乗れるであろう自転車ですが、
今は無理させず、息子のペースに合わせることにして
補助輪付きだった新しい18インチの自転車は補助輪を付けたまま乗っています。

小学校に入るころにはまた補助輪を外して
特訓が始まるのかもしれませんが、その頃にはもう少し
息子のメンタルが成長していることを願っています。


車椅子パパに聞く自転車特訓で困ったこと

ウィルチェアファミリーを始めてから
旦那本人に何か聞くということをしたことがなかったんですが
こればかりは聞いてみないことにはわからないので、
直接聞いてみました。


「はいパパっ!自転車練習で大変だった点を挙げてください!!」
で、返ってきた答えは以下です。


・できないと「もうやらないー」とすぐ泣いて諦めてしまうこと。
・補助輪無しで特訓をする時、自転車を押さえてるのがキツい。漕げないし姿勢が辛い。
・失敗して転ぶとすぐパパのせいにされる。
・「もう乗らない」って、自転車を放り投げて帰った時に自転車を運ぶのが大変
  10インチはなんとか股に挟んだり膝に乗せて漕げたけどそれ以上は無理。
・メンテナンスがやりづらい。地面に下りて寝そべってメンテナンスしたけど
 手に力が入りづらい(右腕の軽度麻痺がある)から外れなくて、うまく補助輪がつけれなかった。
実際にやってみせるができないから、強く言って泣かせてしまうことも多かった。

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みなさんはお子さんの自転車の練習、
どうしますか?どうされますか?


障害の程度によってはお互いの安全ために
誰かに頼ったほうがいいこともあるかもしれません。


わが家はこんな感じでしたが、責任は負えませんので
くれぐれも真似はされませんよう、お願いいたします。