ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

その時家族を守れますか?備えよう、車の防災!

みなさん車の防災、意識したことはありますか?
ちょっと前の話になりますが交通事故に遭いました。
新型コロナがまだ日本に上陸しはじめたばかりの頃の話です。

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事故は突然に

旦那の運転で、家族で車に乗っている時
突然大きな音と強い衝撃を感じました!


場所は高速道路、この先のトンネルを抜ければすぐSAという場所でした。


「次のSAで止まるからね~」と後部座席の息子に言っていた私には
何が起きたかわかりませんでした。


突然、バン!!!ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!
強い衝撃と激しい音がして金属のこすれる感じが伝わってきました。


咄嗟にバーストしたと思いました。すぐ先に待避所が見えました。
「バーストしたな!パパあそこに停まれる?警察に私かけるわ!」



警察に連絡し、停車後直ぐに私が車外を確認したところ全てタイヤは正常。



なんで?


幸いすぐ近くにあった待避所に止まれたので事故後は比較的安全に過ごすことが出来ました。
もうすこし手前だったら橋の上で、車を安全に停めれる場所はありませんでした。


旦那は車椅子です。ドアをフルに開き、車椅子を降ろしてから降りるので
広く安全な場所でなければ、車から降りることはできません。



「パパ!どこもバーストしてない!何?!バーストじゃないならなんやったん?」
と車内の旦那に言ったら、鼻のいい息子が
「なんかくしゃい~」
と鼻をつまみます。




次第にガソリン臭が立ち込め始め周囲を確認すると
車の下部から水のようなものがダバダバと垂れていました。


「ガソリン漏れてるかも!燃えるかもしれんで。
 危ないからすぐに車から離れよ。パパ降りれる?先○○くん降りるよ。」




直ぐに息子と息子のリュックを一気に抱えて車から離れ、
待避所のガードレールの外側に避難させ、パパを降ろすから決してここから動かないように伝えました。



私が車に戻ると旦那も安全に降りてるところだったので息子が安全かを目視で確認して
いつ燃えるかわからない車から
できるだけの荷物とジュニアシート、車検証を下ろして特大のエコバッグにつめこみ車から離れました。



本気でこのまま車両火災になると思ったから。




その間もガソリンはだばだばと漏れ続けているし
あたり一面鼻をつく悪臭が立ち込めます。



NEXCOさんが来るまでに5分か10分か…… 寒い日で道端には雪がうっすら残ってました。



何度か車に戻り、 あるだけのレインパーカーやダウンやひざ掛けやらを持ち出し
息子と旦那に着せました。


息子も何か避難させなきゃと思ったのか、咄嗟に自分の本とぬいぐるみ、
それから近くにあったボックスティッシュを抱えて降りたことにあとで気づきました。


車の荷物を下ろす私を待つあいだ、荷物が道の傾斜を転がり落ちないように押さえていてくれました。


もし彼がまだ目の離せない、指示も通らない1歳や2歳の時だったら…
と思うとゾッとします。



NEXCO、それから警察が来ました。
警察が来てからJAFが来るまで冬の寒さの中、3時間以上待つしかありません。




子連れと車椅子づれで冷たい風がビュービュー吹く中。
雨や雪が降っていないだけまだ幸いでした。

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その間、うちの車に何が起こったのかわからないままでした。
バーストじゃないなら一体何??


ずーっと交互に無線したり車を覗き込んだりしていた警察の人が近づいてきて
事故の原因を教えてくれました。


別の車が落とした落下物をうちが踏んで巻き上げ、
ガソリンタンクに刺さり破損したということでした。


来る途中で満タンに入れたばかりのガソリンは
ほぼ全部漏れ出て、あたり一面ガソリンの水たまり。



あとで検証後に見せられたその落下物、湿った道路と全く同じ色をした長細く平らな物で、
踏むまで全く気づけなかったのでした



JAFの人の話では、もしこれが夏だったら車両火災が起こってた可能性もあったねと。



この事故によるケガ人が0だったのが幸いです。



備えよう

雪国に住んでる私たちは冬場のホワイトアウト(吹雪で視界が真っ白になり1寸先も見えないような状態)に備えて
車にはある程度の備えはしてあるつもりでした。
ですが事故してみて思ったのは、全然足りませんでした。


あってよかったもの

・ひざ掛け(数枚ありましたがもっとあればよかった)
・水分
・おやつ
・エコバック
・レインパーカー
・厚手の上着
・現金(レッカー代の超過分が現金払いでした)

あればよかったもの

・カイロ
・毛布など防寒になるもの
・携帯トイレ ←コレ切実
スマホのバッテリー(事故後はあちこちに電話をする必要があります)


他に入れているもの

・緊急脱出ハンマー
・排泄用具一式
・旦那の着替え
・タオル
・ビニール袋
・エア座布団
・焼酎ボトルに水(手など洗う用)
ニトリル使い捨て手袋


夏場ならこんなものがあるといいかも?

・うちわや扇風機
・多めの水分
・日差しを遮るもの
・体温調節が難しい人はパンチクール




まとめ

車は走行不能でレッカー。
レッカー先まではレッカーされていく自家用車に乗るんですが
牽引すると車の前側が上がるので車高が高くなり旦那が乗れず、
1度車に掛けた器具を全部解いてもらわなければなりませんでした。
JAFさんありがとうございました。)


ディーラーの指示で近くの系列ディーラーに車を保管してもらうことになり
そこに親戚が迎えに来てくれて帰宅できましたが、
こんな田舎で車椅子と幼児連れで電車で帰るとなったら大変だっただろうなと思います。


事故は突然起こります。


もしも誰かがケガをしていたら?
もしも車椅子が破損していたら?
もしも車椅子で安全に降りれない場所だったら?
もしも子どもと車椅子ユーザーの2人きりだったら?
もしも赤ちゃん連れだったら?
もしも車が炎上したら?
もしも……


そこまで考えることは普段あまりないのかもしれませんが
1度頭の中だけでもシミュレーションしておけば、いざという時に落ち着いて行動できるかもしれませんね。




みなさん事故にはくれぐれもお気をつけくださいね。