ウィルチェアファミリーチャンネル

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脊損の妻史上最大のピンチ!

本日はシモのお話をしたいと思いますので苦手な方は
また次回お会いしましょう(*-ω-)ノ"


こんにちは。
保育園も登園自粛、旦那も自宅待機になりまして
【おうちにいよう!】な、のりちゃんです。

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そもそも引きこもり主婦やし田舎やしで、
普段から天然ロックダウンしてるようなもんなんやけれどもね。


で、今日は脊損の旦那との結婚生活13年での【最大のピンチ】についてお話します。

脊損の嫁史上最大のピンチ!?

あれはまだ1人目不妊治療中だったある秋のことでした。


「なんか具合悪い」
と言い始めた旦那。

またいつもの感じかな?と思っていたら
具合が悪くなり始め
嘔吐するし、下し始めました。


どんどん悪化するし気になるのが便。
熱もではじめ、旦那を病院に連れていきました。


検査結果は数日後だったんですが私たちには思い当たる節がありました。


数日前に親族の弔事があり
そこに参加した人が次々倒れているという連絡が来ていました。

その時はなんともなかったので
「大変だねぇ」くらいだったんですが
既に異変は起こっていました。
気づかないだけで。


ドクターには入院を勧められましたが彼は拒否。


拒否!!



何がキツかったかと言うと別に介護じゃないの!看護でもないの!

弔事で神経を使いすぎて、既にヘロヘロになっていた所に
急に完全介護&看護のダブルパンチが来たこと
でした。

しかもこの頃はまだ旦那の病気とか
自分で全く身動き取れなくなるとかは
完全に未経験でしたから。

私は未経験の出来事には、人が思う以上に弱いんだ(ノД`)・゜・。





孤立介護


脊髄損傷といえば、
歩けないことより辛い!とも言われる排泄障害がついてまわるわけですが
中でも1番のピンチだったのが今回の


_人人人人人人_  
>食 中 毒 <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄




旦那も辛いだろうけど私もヘロヘロ。

ヘルプを出そうと親戚に電話したら、
先に「よろしく頼むよ」と言われてしまい、
頷くしかありません。


旦那は既に自力じゃ動けないくらいになっていて完全介護。
入院勧められるくらいには衰弱しているので、毎日病院へ点滴に連れて行かねばなりません。

病院では看護師さんに
「奥さんがしっかりしてあげないとね!」
の一言に、かなりメンタルが追い詰められました。


排泄障害があって食中毒にかかると本人は悲惨です。



以前、「そんなの何に使うの?」と笑われながらも
何かあった時のためにと買っておいた紙オムツが役に立ちました。

頻回にオムツ交換しなければ
感染を起こしたり褥瘡の原因にもなります。


食中毒の便処理なので私にも感染リスクがついてまわります。


悪さをするやつ


検査結果が出たのは数日後。
サルモネラ菌による食中毒でした。


麻痺により腹痛などの症状に気づきづらかったこと、
排泄障害により長期間排便がなかったことで
菌が体内で増殖してしまい、
他の人より発見が遅れ、更に重症化してしまった
のだろうということでした。


私がかからなかったのは、弔事で神経すり減らしすぎて
ほとんど何も食べれなかったから笑



でもね、何より1番大変だったのは犬が邪魔をすること……。

交換してるそばから犬が汚れたオムツを荒らし
汚れたまま駆け回り……。
汚れた犬を捕まえて洗い、床を掃除し
戻るとまた排便があって交換……。


ドアを閉めてもバリアフリーな引き戸は犬にさえバリアフリー
器用に鼻で開けて入って来ては荒らします。

私は交換中で手が離せないから、制することも出来ず、、、


しかもそれが1度ならず、何度も何度も…

私も神経すり減っててうっすい紙ぐらいになってるから
頭から煙が上がってもうほんと、口から魂。


さよなら私の魂…(涙


あの時ばかりは犬を恨みました。
私にとってのピンチはむしろこれが一番かもしれない……。





用意していて良かったもの

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・オムツ(リハパンではない普通の紙おむつ)
・使い捨て手袋
・使い捨てエプロン
・ペットシーツ
(ワイドサイズは交換に使えるし、レギュラーサイズは車椅子にピッタリ)
・おしりふき
・手ピカジェルなど手指消毒に使えるもの
・マスク


排泄物からは様々な感染が起こります。
交換時は必ず汚染対策をすることをおすすめします。


通院時には上記のものと、着替え・ゴミ袋数枚・ア〇ラップなどの小さなポリ袋を持参していきました。
備えあれば憂いなし!(憂いたけれども)




まとめ

結局旦那は1週間ほど寝込んだのち、無事回復しましたが
入れ替わるように私が寝込んだのは言うまでもない笑
(緊張の糸が切れて灰になっただけ)


事件は自分の余力に関係なく、いつも突然起こります。
車椅子ユーザーと一緒に生活する方々は、
常に余力を少し残しておくことをおススメします。


そして簡単な基本的な介護技術をサラッと勉強しておくと、自分自身の役に立つかもしれませんね♪

今回私は叶いませんでしたが、可能なら初期の段階から
周囲の人に助けを求められれば、1人に掛かる負担が少なくて済むのではと思います。

通院だけ任せる。
買い物だけ頼む。
自分のご飯だけ、頼る。
などなど

1人で背負って潰れないということをぜひ、心の片隅に!