ウィルチェアファミリーチャンネル

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車椅子ママはこんなことをヘルパーに助けてもらっています

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やっとこさ小学生たちの学校が始まってほっとしている、みっちゃんです。
当の本人達は眠い目をこすりながら憂鬱そうにしていましたが(笑)
 
 
 
さて、今回はヘルパーのお話です。
(いつもは「ヘルパーさん」と言ってますが、文章内ではヘルパーと統一します)

はじめに

 
「どうしたらヘルパーに来てもらえるの?」
という方は、まずお住まいの障害福祉課(区市町村によって名称は異なる)に問いあわせてみてくださいね。
区市町村へ介護給付の利用申請をし、
障害支援区分の認定と支給の決定を受ければ、サービスを利用することができます。
(同居の家族がいると給付がおりない等、審査基準が厳しい区市町村もあるようです)
 
 
一人暮らし家族がいる場合とでは
サービス時間や内容も生活に合わせて変わるかと思います。
 
私は独身時代の一人暮らしの時から、結婚して今に至るまで、
断続的ではありますがずっとサービスを使い続けています。
 
自分の出来ないことを介助してもらう、というよりも、
私の場合は、無理をしたり、周りに協力してもらえば出来るけれど
 
無理をしなくても良いように、余裕を作ること。
生活の質の底上げ。
 
を叶えるためにヘルパーに代わりにやってもらっていることが多いです。
(もちろん、自分で出来ないことをお願いすることも間々あります)
 
 
部屋が汚くても別に生活できないわけじゃありません
頑張れば近所のスーバーから米5kgと1日の食材くらいなら運べます
洗濯物も1日に1回必ずやらなくても生きてはいけるでしょう
 
でも、ヘルパーが入ることで、そういった滞りをなくしたり、
自分でやるには大変なことをお願いできます。
 
自分でやったら通常の2倍も3倍も時間がかかるようなことをやってもらえたら、
体力も時間も捻出できます。
他のこと、自分のケアや子供との時間が取れるようになります。
自分自身も、自分を取り巻く環境も豊かになります。
 
ただ、家に人が入るということは、それなりに気を使うもの。
 
家族がいれば尚更です。
 
なので、他の方はどんなふうにしているのかな?と、気になるところです。
 
 

私が居宅介護を利用するに至った理由

高校卒業後、私は地方から上京して学生寮に1年半あまり住んでいました。
そこでは、掃除洗濯は自身でしますが、食事は決められた時間に食堂に行けばあるし、
近くにコンビニもあったし、生活で困ることはなく学生生活を送っていました。
 
その後、一人暮らしをし始め、ヘルパーを必要としたのは学校を卒業してからです。
卒業後すぐに正社員として働き始めたのですが、
9時から18時まで、平日働きに外に出ていると
それまでは出来ていた家事全般が滞り始めました。
 
いつ頃から利用し始めたのか記憶にはないのですが、
働いていた頃にはヘルパーさんに週2回ほど、夕方に来てもらっていました。
 
私が支給されたのは、家事援助と身体介護、それぞれ月に数時間程度。
でも実際に利用していたのは家事援助がほとんどだったように思います。
買い物や掃除が主な内容で、身体介護をお願いすることは少なめ。
でも、日によっては身体介護をお願いすることも想定して、
家事援助と身体介護を組み合わせて利用しており
その日に合わせて柔軟に対応してもらいました。
 
自身の勤め先が居宅支援事業をしている事業所だったことから、
自然と勤め先のヘルパー達にお世話になっていました。
 
ヘルパーにとっては仕事仲間(従業員)であり利用者(お客様)でもある、
という関係性は便利でもありちょっと面倒でもありました。
(従業員としての立場と利用者としての立場がうまくわけられず、
もんもんとしたこともあります・・・)
 
 
職場には結婚後も少しの間勤めていましたが、
出産を控えていたため時短にしてもらったり、
勤務時間内に休憩を挟むなど配慮していただきました。
そして、妊娠6カ月くらいに退職。
 

結婚後、サービス内容はどう変わったか?

 
そうして数年はお世話になっていた居宅支援でしたが、
結婚後にわりとすぐに出産を控えていたこともあり、障害福祉課の窓口に相談しに行きました。
子供が生まれたら買い物どうするの?
そもそも乳児のお世話と自分のお世話と家事がいっぺんに私にできるの?
色々と不安が付きまといます。
 
あと、心配だったのは「外出」。
家の作りの問題で屋内の昇降機を使って玄関に降りなければならなかったので、
お腹が大きくなった時や赤ちゃんを抱っこしたままの移乗がとにかく心配でした。
 
また、家事援助なら買い物に同行することはできますが、
その他の用事で外出したいと思った時に長時間利用することはできません。
 

居宅介護から重度訪問介護

 
障害区分の変更、育児支援の希望を伝え、
居宅介護(家事援助、身体介護)から、重度訪問介護に変更をしてもらいました。
そうすると、時間数も増え、外出支援もしてもらえるので安心したことを覚えています。
 
また、同居の家族にはヘルパーが入ることを反対されることはありませんでしたが、
人によっては抵抗がある方もいらっしゃると思います。
 
私の場合は主人が職場の元ヘルパーだったことや、同居の家族が義父しかいなかったこともあり
ヘルパーを利用することに問題なく同意してもらえました。
 
そうは言っても、ヘルパーが家に入っている時間は出掛けていてもらうなど、
義父には何かと気を遣わせてしまっていたと思います。
 
 

育児中、私はこんなことをヘルパーさんにお願いしました

 

寝かしつけ:

私の子供達はおっぱい以外で寝かしつけするときは、
パパや祖父(義父)が立って抱っこしてとんとんゆらゆら・・
というスタイルが多かったので、
子供がぐずった時には、ヘルパーに抱っこやおんぶをお願いしていました。
子育てのベテランヘルパーも多かったので、
私がただ抱っこしているよりも、寝てくれるので助かりました。
 

寝不足や体調不良の時の見守り:

私がしんどかったり寝不足だったりした時には
子供を見ていてもらう間、私が横になって休むことができました。
本の読み聞かせをしてもらったり、
一緒にテレビを見ていてもらったと思います。
 

トイレトレーニング:

2、3歳の時期のトイレトレーニングはとにかく洗い物や汚れ物が大量発生!
その片付けをしてもらっていました。
また、私が声がけするよりも、親しいヘルパーに
「トイレ座ってみようか」と声かけしてもらうと、
ちょっと聞き分けが良かったように思います。(笑)
 

定期健診:

何度か子供の「○歳児検診」に同行してもらいました。
健診では着替えたり横に寝かせたりする場面があります。
そもそも階段しかない会場もありました。
何組も親子がいる部屋で行われることもあり、
手を貸してもらえるととてもありがたかったです。
 

小学校就学時健診:

小学校入学前に小学校で行われる面接のようなものがあり、
学校の校舎内を行ったり来たりします。
さすがに私が同行するとなると大勢の人出が必要になってしまうので
(段差の介助や、階段の上り下りなど)
私は1階で待機し、ヘルパーに子供の同行をお願いしました。
 

私の通院時の待機:

通院時に子供と一緒にヘルパーも同行してもらい、
診察中は子供と一緒にいてもらいました。
 
その他、ミルク・食事介助、買い物時に子供の手を繋いでもらったりなど、
お願いしていました。
 
子供も頻繁にヘルパーが来るのですぐに慣れ、
ヘルパーも子供に対して親しみを持って接してくださります。
 

ヘルパーは「スカウト」もあり

 
居宅介護事業所と契約して、その事業所に登録しているヘルパーに来てもらう、
というのが一般的かと思っていましたが、こんな方法もあるそうです。
 
自身でスカウトした方にヘルパーになってもらうために、
事業所に同時に契約をしてもらうのです。
そうすれば、事業所を介さずやりとりができ、
柔軟に支援に入ってもらうことができます。
 
ということを、伊是名夏子さんの著書で知り、
お会いした時に教えていただきました。
 
伊是名さんの著書には車椅子ママの育児の知恵工夫がたくさんありますので、
ぜひ読んでみられることをお勧めします。
 
 

まとめ

 
ここで紹介したのは一利用者としての体験談ですので、
もしかしたら制度的には「これってどうなの?」
と思うようなことがあるかもしれません。
 
制度の中には、「利用者のみ」を対象としており
家族の分はサービス対象外であったり、
行ってはいけないことになっているものもあります。
(家族の部屋の掃除や、食事を家族分作ることなど)
 
私は車椅子ママですが、車椅子パパだと
ヘルパーにお願いする内容もまた違うでしょう。
 
ヘルパー制度をうまく利用して、車椅子ユーザーのいる家庭の
どちらか一方に負担がかからないように、
上手くバランスを取ることができればいいと思います。